

物事や相手の情報を覚えられなかったり、ケアレスミスが増えたりして、社会生活や人間関係で苦労した経験はありませんか?
WAIS‑Ⅳ(ウェイス・フォー)は、心理学者デビッド・ウェクスラーが開発した成人向けの知能検査で、成人の知的能力を多面的に評価するために設計されています。1939年の初版公開以来、その精度と信頼性の高さから世界中で広く使用されてきました。

このテストでは、言語理解、処理速度、記憶、論理的思考能力など幅広い認知能力を測定し、総合的なIQに加えて多面的な知的能力のプロフィールを把握することができます。略称のWAISは英語名「Wechsler Adult Intelligence Scale」の頭文字から取られており、日本の最新バージョンは第4版(WAIS‑Ⅳ)です。発達障害や知的障害の検査だけでなく、病名がつかない場合でも思考の癖や得手不得手の理解を深めることができ、自身の能力を分析・整理することで日常生活や仕事・学業に活かせるヒントが得られます。
※WAIS‑Ⅳを含めた各種心理検査だけで発達障害や知的障害の診断ができるわけではありません。心理検査は医師の診断の補助として使用いたします。
他の精神科・心療内科に通院中の患者様でも受けていただいて構いません。検査結果を書類でお渡ししますので普段の通院先の先生にお渡しして治療にお役立てください。
以下に当てはまる方はWAIS‑Ⅳの受検をご検討ください。
✅ 発達障害・知的障害の可能性を知りたい
知能検査は発達障害や知的障害の診断をサポートする補助的ツールになります。
✅ 生活の困りごとへの対処法を知りたい
認知特性を理解することで、日常生活での対策や工夫が見えてきます。
✅ 自分の得意・不得意を知りたい
各群指数の結果から、あなたの得手不得手が分かります。
✅ 自分のIQがどれくらいか知りたい
全検査IQと4つの群指数を数値化し、理解しやすくお伝えします。
✅ 知能の位置を知りたい
全体のIQ分布における自分の位置を把握し、自己理解を深められます。
✅ 他院で検査が実施されない
現在通院中の医療機関でWAIS‑Ⅳが実施されていない場合、当院で検査のみ受けることができます。
👉 他の精神科・心療内科に通院中の方でも検査を受けられます。検査結果は書類でお渡ししますので、通院先の先生にお渡しください。
WAIS‑Ⅳは、成人の学習支援や臨床心理、職場評価の現場で幅広く活用されています。このセクションでは、教育や神経心理学、職業分野における具体的な応用例と、検査の利点、さらに結果を活かした支援方法をご紹介します。
WAIS‑Ⅳは、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の各指標から構成される詳細なプロフィールを提供します。この多角的な評価により、単一のIQでは把握しにくい個々の強みと課題を特定し、適切な教育や治療、職業上の支援計画を立てることができます。
WAIS‑Ⅳは、15個の下位検査(10個の基本検査と5個の補助検査)から構成され、これらの下位検査の標準得点を合計して換算することで全検査IQと4つの群指数(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度)が算出されます。各指標は100を平均として標準化されています。
※“上位”検査があるわけではございません。
※各下位検査の詳細な結果は、検査を作成した出版社の方針により被検者様には開示いたしませんのでご了承下さい。
※16歳未満の方は検査の対象外です。
IQスコアの分布 『発達障害事典』(2011年・明石書店刊)
| スコア範囲 | 分類(割合) |
|---|---|
| 130以上 | きわめて優秀(全体の 2.2%) |
| 120〜129 | 優秀 (全体の 6.7%) |
| 110〜119 | 平均の上 (全体の16.1%) |
| 90〜109 | 平均 (全体の50.0%) |
| 80〜89 | 平均の下 (全体の16.1%) |
| 70〜79 | 境界知能 (全体の 6.7%) |
| 70未満 | 知的障害 (全体の 2.2%) |
知的障害の程度の判定基準『ICD-10(国際疾病分類 第10版)』 [世界保健機関(WHO)]
| 知能指数 | 分類 |
|---|---|
| 51〜70 | 軽度知的障害 |
| 36〜50 | 中度知的障害 |
| 21〜35 | 重度知的障害 |
| 20以下 | 最重度知的障害 |
全体的な認知能力を表す項目で「IQ(intelligence quotient)」や「知能指数」ともいわれます。
同じIQスコアでも、4つの群指数が総じて同じ程度である人と大きな差がある人とでは、仕事や学習において大きな違いがあります。
全検査IQスコアが130以上で先天的に高い知能や学習能力、突出した才能を持つ人は一般的に「ギフテッド」と呼称されます。
全検査IQが平均より低い場合、学習や新しい情報の処理に時間がかかったり、複雑な問題解決が難しく感じることがあります。指示や説明を受ける際は具体的で分かりやすい言葉を用いると理解しやすくなります。また、日常生活や仕事の場面でサポートや工夫を活用することが大切です。FSIQが低いからといってすべての能力が低いわけではなく、他の群指数で得意な領域がある場合も多いので、それらの強みを活かしていくことが重要です。
WAIS‑Ⅳの全検査IQは、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の各群指数の総合的なパフォーマンスから算出されます。
スコアはおおよそ40~160の範囲で評価され、100を平均とします。高いFSIQは幅広い認知機能がバランスよく高いことを示し、問題解決力や学習適応力が高い傾向があります。
一方で、全検査IQはあくまで総合的な指標であり、群指数の内訳やバランスにも注目することが重要です。同じFSIQでも言語理解が高く処理速度が低いなど、得意・不得意のパターンは人によって異なります。そのため、全体像だけでなく個々の得意領域を理解し、強みを活かすことが大切です。
語彙や言葉で説明する力などを測る指標です。
言葉を用いて纏めたり、説明したりする事が得意です。語彙力は豊富で、学校の成績が良い事が多いです。明文化されていない社会的ルールを理解する事が得意です。言語理解のスコアが高い事が必ずしもコミュニケーション力の高さにつながるわけではないので注意が必要です。
言葉の意味を正確に捉えられず、コミュニケーションにおいて相手が伝えたい事を理解できない場合があります。具体的な言葉でイメージし易くしたり、お互いに認識の確認をしたりする事が大切になります。指示を受ける際には、短く区切ってシンプルにしたり、絵や図が入ったマニュアルを用意してもらうと理解し易くなります。
| 類似 | 概念を理解し、推理する能力をみる |
| 単語 | 単語の知識や言語概念の形成について |
| 知識 | 一般的な事実に関する知識の量や学習について |
| 理解 | 社会性や一般常識を理解する能力をみる |
VCIの主な検査には、抽象的な類比や言葉の関連性を問う類似、語彙力や表現力を測る単語、一般知識や長期記憶をみる知識、社会的ルールや常識を理解する理解などがあります。これらの検査を通して言語的推理や語彙力、社会的理解を総合的に評価します。
目で見た情報を踏まえて論理的に物事を考える力を測る指標です。
視覚から得た情報を理解・整理・推論する事が得意な傾向があります。数学であれば図形の問題や論理的に考える問題が得意です。常識的な情報や空気を読む力が強く、瞬時に感覚的にその状況における他人の考えを汲み取る事に長けています。
視覚から得た情報を捉える事が苦手で、図や表・地図の読み取りや見通しを立てる事が困難な傾向があります。情報を省略し過ぎず、言葉での説明を補足してもらうと良いです。視覚情報はシンプルに、活動の目的と工程を明示するといった工夫が重要になります。ゆっくりと時間をかけるタイプの人では、この指標が低くなる事があります。そのため、知覚推理のスコアが低いからといって「論理的な思考が苦手」とは言い切れないので注意が必要です。
| 積木模様 | 抽象的な視覚刺激を分析して統合する能力をみる |
| 行列推理 | 流動性知能や視覚性知能、空間に関する能力をみる |
| パズル | 視覚刺激の分析に関する能力をみる |
| バランス | 量的な推理、類比的な推理の能力をみる |
| 絵の完成 | 重要な点とそうでない点を見分ける能力をみる |
PRIの主な検査は、視覚パターンを模倣する積木模様、図形の規則性を見抜く行列推理、複雑な図形を頭の中で分解・再構成するパズルや、量的な推理を行うバランスなどです。これらの課題を通して空間把握や非言語的な問題解決力を測定します。
耳から入った情報を短時間記憶に留め、その情報を頭の中で整理しながら考える力を測る指標です。
聴覚から得た情報を頭の中で整理し考える事が得意です。職場において口頭指示が受け取りやすく、複数の指示を整理する事に長けています。他の人の話を聞きながら自分の考えを纏める事が得意です。また、短期的な集中も得意な傾向があります。
聴覚から得た情報を、頭の中で処理したりする事が苦手な傾向があります。口頭での指示が覚えられなかったり、電話対応が苦手だったりします。指示を受けたらメモを取る、メールや書類による指示を後から確認できるようにする、指示は1つ1つ小出しにしてもらう、録音を取りながら話を聞くといった工夫が重要です。また、読み書きや計算にも関係しています。文章の概念を図解化する、電子機器を用いて計算を行うといった工夫で困難を軽減できます。
| 数唱 | 記憶力や注意力に関する能力をみる |
| 算数 | 計算能力や記憶力に関する能力をみる |
| 語音整列 | 記憶力、継次処理、注意力に関する能力をみる |
WMIでは、数字を記憶して復唱する数唱、暗算や問題解決を行う算数、数字と文字を順序立てて並べ替える語音整列などの検査を通じて、聴覚的な短期記憶や注意力、情報の操作能力を評価します。
単純な作業を素早く正確に行う力を測る指標です。
単純な作業をスピーディーに行う事が得意な傾向があります。器用な人が多く、細やかな作業を確実に短時間でこなせるタイプです。決まったマニュアルに沿って作業をしたり、一連の流れを繰り返して行ったりといった単純な作業が得意です。
単純な作業が平均よりゆっくりだったり、速度は平均的でもケアレスミスが多かったりといった傾向があります。作業をする際は、作業時間の調整、作業を区切り集中力を保つような環境を作る工夫が重要です。ケアレスミスが多い場合は、ミスが起きそうな部分を他の人にダブルチェックしてもらうと良いです。学校の勉強であれば、「黒板の文字をノートに書き写す」といった事が苦手です。書字の苦手さはPCを使用する事で解消できる事が多いです。
| 記号探し | 作業効率や集中力に関する能力をみる |
| 符号 | 視覚的な認知やスピードに関する能力をみる |
| 絵の抹消 | 選択的な注意や運動に関する能力をみる |
PSIの検査には、視覚的なパターンを素早く見つける記号探し、符号表と数字を対応させる符号、指定された図形を素早く抹消する絵の抹消などがあります。これらにより、情報処理の速さや視覚と運動の協調を測定し、日常生活におけるスピードと正確さの側面を評価します。
| 曜 日 | 午前 | 午後 | 心理士 |
|---|---|---|---|
| 月曜日 | 10:00–13:00 | 14:00–19:00 | 渡辺 昭彦 |
| 火曜日 | 10:00–13:00 | 14:00–19:00 | 森本 克明 |
| 水曜日 | 10:00–13:00 | 14:00–19:00 | 渡辺 昭彦 |
| 木曜日 | 10:00–13:00 | 14:00–19:00 | 渡辺 昭彦 |
| 金曜日 | 10:00–13:00 | 14:00–16:00 | 市毛 里美 |
| 土曜日 | 9:00–13:00 | 14:00–18:00 | 渡辺 昭彦 |
| 日曜日 | 9:00–13:00 | 14:00–18:00 | 渡辺 昭彦 笈川 邦枝 |
| 1日目 WAIS-Ⅳ | 90–120分 | 税込み17,600円 |
| 2日目 検査結果説明 | 30–60分 | 税込み8,800円 |
当院の検査は会員登録制です。以下のページから新規会員登録を行ってください。
メールでの登録をご希望の方は kclinic@star7.jp 宛に空メールを送信してください(面接前日午後6時まで)。
会員登録時にご自身で設定されたログインIDとパスワードでログインしてご予約ください。ID・PWをお忘れの場合や予約の確認・変更・キャンセルも下記ページから行えます。
心理士が面接終了時に直接予約をお取りすることも可能です。予約は初回を含めて面接前日午後6時まで可能です。
当日予約が取れる場合がございます。お電話でお問い合わせ下さい。
044-733-9510
受付時間は心のクリニック武蔵小杉の開院時間に準じます。
心のクリニック・カウンセリングルームまで。
スムーズな心理検査開始のため、下記ボタンより問診票をダウンロードし、印刷・記入してお持ちください。
問診表をお持ちでない方は、当院カウンセリングルームのドアにございます『問診票』にご記入の上、待合室でお待ち下さい。時間になりましたら担当心理士がお呼び致します。
追加で発達障害関連の心理検査を行うことが可能です。ご興味がございましたらお申し付け下さい。(AQ-J, A-ASD, A-ADHD, ASRS, WURS 等)