

状態像診断って何だろう、と感じる方は多いと思います。
精神科・心療内科では、
病名を最初からはっきり決めることが難しい場合が少なくありません。
そのため、
「うつ病」「パニック障害」といった確定的な病名ではなく、
「抑うつ状態」「不安状態」「幻覚妄想状態」など、
その時点で表れている状態を示す「○○状態」という形で診断名をお伝えすることがあります。
たとえば、
うつ状態のような症状は、さまざまな精神疾患に共通してみられます。
そのため、初期の段階で一つの病名に決めつけてしまうことは避け、
治療を進めながら経過をみていく中で、
本来の病気の姿を慎重に見極めていきます。
その過程で用いられるのが、
「状態像診断」という考え方です。
また、たとえば「うつ病」と病名を伝えられることで、
必要以上にその病名にとらわれてしまい、
かえって不安が強くなったり、症状が悪化したりすることもあります。
そのため、あえて医師が「抑うつ状態」のように、
状態を表す言葉でお伝えする場合もあります。
