眠れない
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夜眠れない

夜に眠れない状態は、睡眠に必要なリズムが乱れているサインです。

不安やストレス不規則な生活寝室環境などさまざまな要因が重なり、脳が休息モードに入りにくくなります。

ポイント

  • 睡眠不足集中力の低下疲労感につながる
  • 長引く不眠の背景にうつ病不安障害などが関係することもある
  • 原因を整理し、改善方法を組み立てることが大切

ここでは、眠れない原因と改善方法について解説し、症状が続く場合は早めの受診が大切であることをお伝えします。

夜眠れない原因
心身の状態
就寝前に仕事や人間関係の悩みを抱えていると、交感神経が優位な状態が続き、心身が興奮したまま眠りにくくなります。また就寝前のテレビやスマートフォンの操作は、画面から放出されるブルーライトメラトニンの分泌を減少させるため、睡眠ホルモンのバランスを崩します。

カフェインには覚醒作用があり、研究レビューでは夕方以降の摂取が総睡眠時間を約45分短縮し、睡眠効率を7%低下させると報告されています。夕方以降のコーヒーやエナジードリンク、濃いお茶の飲用は控えましょう。

生活習慣
体内時計は一定のリズムで働いており、就寝時間や起床時間が日によって大きく変わると睡眠の質が低下します。41本の研究をまとめたレビューでは、夜更かしや不規則な睡眠パターンが睡眠の質を悪化させることが示されました。

また日中に長時間の昼寝運動不足が続くと、夜に十分な眠気が起こりません。特に朝日を浴びない生活では、睡眠ホルモンであるメラトニンの元となるセロトニンの生成が不足し、夜にメラトニンが十分に分泌されないと言われています。起床後に日光を浴びる習慣をつけることが、夜の眠気を促す体内リズム作りに役立ちます。

睡眠環境
寝具や寝室の環境も重要です。寝具が合わないと腰痛が強まり睡眠が妨げられる場合があり、研究レビューでは中程度の硬さのマットレスが腰痛の予防に適していることが示されています。

寝室の温度・音・光も睡眠に影響します。夜間は外の騒音や光を遮断し、室温は夏は22〜25℃程度冬は16〜19℃程度を目安に快適に保ちましょう。

また寝る直前の大量の食事や飲水は、消化活動や夜間のトイレ覚醒を増やし睡眠を阻害します。食事は就寝数時間前までに済ませ、寝る1〜2時間前は水分摂取を控えると良いでしょう。

夜眠れないときの改善法
就寝前の環境を整える
寝具や寝室を自分の体に合うように整え、寝室のを減らしてリラックスできる空間を作りましょう。寝具を数年使い続けている場合は、交換すると睡眠の質が改善することがあります。就寝前の1時間はスマートフォンやパソコンをなるべく控え、照明を落として身体を休息モードに切り替えます。就寝前に38〜40度程度の湯船に浸かったり、ストレッチやマッサージで副交感神経を優位にしておくことも効果的です。
日光を浴びる習慣をつける
起床後に太陽光を浴びると、セロトニンの分泌が促され、セロトニンは夜になるとメラトニンへと変化します。日照時間が少ない冬場や在宅勤務で外出が少ない場合でも、朝の散歩や窓際で日光を浴びる時間を確保しましょう。朝日を浴びた約15時間後からメラトニンが増加し眠気を誘うとされており、生活リズムのメリハリを作ることがポイントです。
規則正しい生活と適度な運動
毎日なるべく同じ時間に起き、同じ時間に床に就くことで体内時計のリズムが整います。日中の適度な運動は睡眠の質を高める一方で、寝る直前の激しい運動は覚醒作用が強いため避けるのが理想です。
カフェインやアルコールを控える
夕方以降のカフェイン摂取は睡眠時間や睡眠効率を低下させるため、コーヒーやエナジードリンク、緑茶や紅茶は午前中に楽しむのがおすすめです。アルコールは寝つきを良くするように感じても、夜間の覚醒や睡眠時無呼吸を増やすことが報告されています。適量を守り、就寝直前の飲酒は避けましょう。
リラックスできる時間を作る
就寝前に音楽を聴いたり瞑想深呼吸を行ったりすることで、心身を落ち着かせることができます。信頼できる人に悩みを打ち明けることも、不安の軽減に役立ちます。抱え込まず、一人で解決しようとしないことが大切です。
眠れない状態が続くときは

生活環境の工夫やセルフケアをしても眠れない状態が続く場合、睡眠障害うつ病不安障害などの精神疾患が隠れていることがあります。

夜眠れないだけでなく、気分の落ち込み食欲の変化日中の倦怠感がある場合は、早めに専門医へ相談してください。

当院でのサポート

睡眠のお悩みや心の不調に対して専門医カウンセラーが丁寧に対応し、根本原因に応じた治療を行います。

一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。睡眠の悩みは「そのうち良くなる」と我慢してしまいがちですが、原因を整理することで改善の糸口が見つかることがあります。受診では症状の出方や生活リズム、ストレス状況などを確認し、必要に応じて治療やセルフケアの方針を一緒に検討します。