

生まれて間もない赤ちゃんは、一日の大半を眠って過ごします。
乳児期には昼夜の区別がまだはっきりせず、一日合計で12〜16時間前後眠ることが一般的です。幼児期に入ると昼寝を含めて10〜13時間程度が目安とされ、学童期になると9〜12時間程度へと少しずつ短くなっていきます。
📍 年齢ごとの睡眠時間の目安
さらに思春期に近づくと、身体は大人に近づきますが、脳や心の発達はまだ途上にあります。この時期に必要な睡眠時間はおおよそ8〜10時間です。
✅ 十分な睡眠が育む「3つの力」
💡 「足りているか」を見極めるヒント
必要な睡眠時間には個人差があります。目安の時間だけでなく、「日中の眠気の有無」や「集中できているか」を観察することが、その子に合っているかを知る大切な手がかりになります。
「寝る子は育つ」という言葉は、単なるイメージではありません。
深い眠り(ノンレム睡眠)の時間帯には、子供の成長に欠かせない「成長ホルモン」が盛んに分泌されます。
🦴 全身の成長と回復
成長ホルモンは、身長を伸ばすだけでなく、以下のような大切な働きを担っています。
また、睡眠中には神経細胞同士のつながりが整理され、日中に経験したことが脳内で再構成されます。こうしたプロセスを通じて、記憶の定着や感情の処理が進んでいくのです。
🧠 発達の土台を支える眠り
特に乳幼児期から学童期は、以下の力が急速に育つ時期です。
十分な睡眠は、これらすべての成長を支える「絶対に必要な条件」。眠りは子供の心身が育つための「もっとも大切なインフラ」と言えるでしょう。
思春期に入ると、多くの子どもで眠気のリズムが変化しやすくなります。
具体的には、眠気を促すホルモンである「メラトニン」の分泌タイミングが後ろにずれ、夜になってもしばらく眠くならず、朝は起きにくいという状態が生じやすくなるのです。
🌙 生理的な「夜型化」
これは思春期の身体の変化に伴うもので、必ずしも本人の意思や「怠け」といった性格だけで説明できるものではありません。
一方で、学校の始業時刻は早朝に設定されていることが多く、通学時間も含めると、思春期の子どもたちは本来必要とされる睡眠時間を十分に確保しづらい状況に置かれがちです。
⚠️ 生じやすい負のサイクル
睡眠リズムのズレは、以下のような問題につながることが指摘されています。
子どもの睡眠を考える際には、単に「早く寝るべき」という一律の見方ではなく、年齢ごとの必要な時間や、体内時計の変化という側面を踏まえて理解することが、こころの発達を考える上でも重要になります。