

「MRIの筒へ入ると息ができなくなりそう」「検査中に出られないと思うと怖い」「以前の検査を中断した」「必要な再検査を先延ばしにしている」。閉所への不安が強くなると、MRIだけでなく、エレベーター、飛行機、地下空間など生活や医療の選択肢まで狭くなることがあります。
閉所への強い恐怖は、性格の弱さや努力不足を表すものではありません。また、MRIが怖いという訴えだけで一つの診断が確定するわけでもありません。狭さ、動けないこと、音、息苦しさ、過去の体験、身体症状など、何を一番恐れているかを分けて確認します。
当外来では、恐怖と回避だけでなく、検査を依頼した理由、過去のMRI経験、パニック症状、身体疾患、睡眠時無呼吸、服薬、植込み機器や金属、妊娠の可能性も確認します。MRIの実施可否と安全条件は、依頼医・放射線科・MRI実施施設が最終判断します。その判断と矛盾しない範囲で、認知行動療法、段階的な練習、環境調整、必要時の薬や鎮静の相談を進めます。
MRI・閉所恐怖症外来をご希望の方は
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MRI(磁気共鳴画像)検査では、強い磁場と電波を使って体内を画像化します。検査台で横になり、筒状の装置内で一定時間、できるだけ動かずに過ごすため、圧迫感、逃げにくさ、大きな作動音などから強い不安が生じることがあります。
「MRIが怖い」ことだけで診断名が決まるわけではありません。特定の恐怖症の状況型、パニック症、広場恐怖症、心的外傷後ストレス症、社交不安症などとの関係、呼吸・痛み・めまいなどの身体要因を含めて評価します。怖さの有無ではなく、恐怖の持続、回避、生活や必要な医療への影響を整理します。
同じMRIでも、負担に感じる点は人によって異なります。狭さそのもの、音や姿勢、体調が悪くなったときへの心配などを分けて伺います。過去に中断した経験がある場合も、どの段階まで進めたか、何がつらかったか、何があると少し楽だったかを確認し、次の検査に向けた準備の手がかりにします。
不安が強い場合は、当日まで一人で抱え込まず、予約時など早い段階で検査施設へ相談してください。検査のおおよその流れや時間、スタッフとの連絡方法、つらくなったときの合図を確認します。必要な検査を、本人が納得して安全に受けられる準備を一緒に整えます。実際に可能な配慮は、検査内容と施設の体制に応じて相談します。
「途中で出られない」「体を動かせない」と感じ、入口や検査時間を何度も確認します。
動悸、息苦しさ、めまい、吐き気を「倒れる前兆」と受け止め、不安がさらに強くなることがあります。
狭さだけでなく、顔の近さ、固定具、暗さ、振動、作動音、造影注射などが負担になる場合があります。
病気が見つかることや待ち時間への不安が、装置内での恐怖と重なっていることもあります。
必要な検査を安全に受けるには、心理面の支援と、撮像部位・装置・金属や医療機器・造影剤・鎮静の安全確認を分けて考えることが大切です。検査条件は施設ごとに異なるため、最終的には実際に検査を行う画像診断部門と確認します。
MRIへの恐怖は、考え、身体感覚、回避、安心するための行動が組み合わさって現れます。一度検査を完遂できても、撮像部位、体調、装置、検査時間によって反応は変わります。「できた・できなかった」だけで比べず、予約前・待機中・装置内・退出後に分け、条件差を確認します。
検査や予約を、予約、待合室、寝台、装置へ入る、撮像を待つという順に分けます。各段階で、予測した危険、不安が上がる直前のきっかけ、身体反応、確認や回避、実際に起きたことを別々に並べます。0〜10など同じ尺度を使う場合も、数字の正確さより、最初に変化した地点と落ち着くまでの経過を見ます。
検査を中断した経験も「できなかった」で終えず、負担が上がった姿勢・音・撮像の区切り、呼び出し後の対応、退出後の回復を確認します。呼び出し装置・停止合図と施設指定の耳栓やヘッドホンはMRI安全上必要で、曝露のために外しません。一方、同じ保証を繰り返し求める、出口や呼吸を監視し続ける行動は別に記録します。必要な安全手順は残し、見直す行動だけを合意して段階的に調整します。次回は、完了できた最後の段階、次に試す一段階、変える条件、合図後の対応、回復方法を一枚にまとめ、実施施設へ事前に共有します。
「息ができなくなる」
「途中で止めてもらえない」
「動いたら検査が失敗する」
「パニックになったら恥ずかしい」
動悸、発汗、震え
息苦しさ、胸の圧迫感
めまい、ふらつき、現実感の薄れ
吐き気、尿意、体のこわばり
予約を先延ばしにする
検査直前に帰宅する
狭い場所や乗り物も避ける
必要な診療そのものを中断する
出口や残り時間を繰り返し確認する
息や脈を監視し続ける
自己判断で薬や飲酒に頼る
付き添いから離れられない
検査スタッフとの合図、聴覚保護、必要な固定、医療機器確認は安全のための手順です。治療で見直す「安全行動」と混同せず、何を残し、何を少しずつ減らすかを合意します。安全確保に必要な行動を、無理に外すことはありません。
「閉所」とひとまとめにせず、どの要素で負担が上がるかを分けると、準備と治療の選択肢が見えやすくなります。狭さ、音、顔の近くの器具、同じ姿勢を保つこと、途中でつらくなったときへの心配など、苦手な条件は人によって異なります。
検査前には、装置の呼び方だけでなく、撮像部位、予想時間、頭から入るか足から入るか、受信コイルや固定具、途中の区切り、スタッフとの連絡方法を実施施設へ確認します。同じMRIでも負担に関わる条件を具体化すると、必要な配慮を相談しやすくなります。「音が始まる前に声を掛けてほしい」「呼び出した後の流れを知りたい」など、希望を具体的に伝え、対応できる範囲を相談します。
希望する装置や方法があっても、必要な画質や検査目的に合うかは紹介元と実施施設が判断します。恐怖を軽減できる条件と、診断に必要な検査条件の両方を実施施設へ伝え、選べる条件、変えられない条件、代替案の有無を一緒に整理します。予約を決める前に、誰に何を確認するかも明確にします。過去の検査でつらかった場面や、楽になった工夫を短いメモにしておくと、次回の準備に役立つ情報を共有しやすくなります。
頭や顔の近くに受信コイルや固定具があり、視野が狭く感じやすい場面です。
終了時刻が見えにくい、同じ姿勢が続く、途中の区切りが分かりにくいことで不安が高まります。
注射、薬剤反応、腎機能、妊娠可能性への心配が閉所不安に重なることがあります。
病状、痛み、酸素や点滴、説明を受ける余裕の少なさが負担を増やす場合があります。
「また失敗する」という予測や恥ずかしさが、予約時点からの予期不安につながります。
エレベーター、飛行機、地下、窓のない部屋、美容・歯科の顔を覆う処置でも同様の恐怖が出ることがあります。
装置環境は負担に関係しますが、名称だけで結果は決まりません。2007年の55,734人を対象とした非無作為観察研究では、閉所反応は従来型装置で2.1%、短い筒の装置で0.7%でした。一方、閉所反応の危険が高い172人を対象とした無作為化試験では、検査を妨げる閉所反応は短い筒の装置で39%、開放型装置で26%で、統計学的に明確な差は示されませんでした。研究年代、対象者、装置、撮像条件が異なるため、これらを個人の成功率や全装置へそのまま当てはめることはできません。
装置の呼び方だけでは負担を予測できません。開口部の広さ、筒の長さ、磁場強度、撮像部位、検査時間、画質や診断目的の条件が関係します。「オープン型なら必ず大丈夫」「短い筒なら必ず完遂できる」とは限りません。
恐怖は、装置の狭さだけでなく、予測、身体反応、注意、回避が循環して強まります。
MRIの予約票、装置の写真、検査着、寝台、固定具、作動音などに触れます。
「出られない」「息が止まる」「耐えられない」と最悪の結果を予測します。
動悸や息苦しさが起こり、その反応自体を危険の証拠と受け止めます。
顔と装置の距離、呼吸、音、残り時間だけに意識が集まります。
検査を延期・中断すると短期的には安心しますが、恐怖を確かめ直す機会が失われます。
「逃げたから助かった」という理解が残り、次の検査前から不安が強くなります。
治療では、恐怖をゼロにしてから検査へ進むのではなく、安全を確認したうえで、恐怖があっても対処できる経験を積みます。中断経験は失敗ではなく、次の準備に使える情報です。
閉所恐怖は日常語であり、単に狭い場所が苦手というだけでは特定の恐怖症とは限りません。診察では、恐怖の対象と経過、回避、負担、ほかの病気でよりよく説明できないかを確認します。
対象が明確:MRI、エレベーター、トンネルなど特定の状況に強い恐怖や不安が生じる
反応が一貫:その状況に触れると、ほぼ毎回すぐに恐怖が高まる
回避または強い苦痛:状況を避けるか、強い恐怖に耐えて過ごす
実際の危険との不均衡:文化や状況を踏まえても恐怖が著しく強い
持続と支障:一時的ではなく続き、生活や必要な医療へ意味のある影響がある
特定の恐怖症に位置づく場合は、一般に状況型として検討されます。一方、MRI時だけの一過性の不安、病気や造影剤への心配、痛みによる中断などは別に整理します。検査中のパニック発作だけで、パニック症と診断することはできません。
質問票は症状の見取り図や経過確認に役立つことがありますが、質問票や自己診断だけで診断は確定しません。画像検査の必要性や代替検査の可否も、精神科だけでは決められません。
最も怖い結果、発作が起きる範囲、過去の体験、確認行動を丁寧に聞くと、必要な支援が変わります。複数の状態が重なることもあります。
予期しないパニック発作を繰り返し、次の発作への心配や行動変化が続くかを確認します。MRI内だけの発作とは分けます。
公共交通機関、人混み、列、家の外など、逃げにくい・助けを得にくい複数の状況へ恐怖が広がっているかを確認します。
拘束、窒息、手術、災害などの体験に関連した再体験、回避、過覚醒が中心かを確認します。
検査スタッフに迷惑をかける、恐怖反応を見られる、恥をかくという他者評価への恐れが中心かを確認します。
金属混入、感染、造影剤反応、病気の見落としなどへの反復確認や保証要求が主な問題かを確認します。
MRIに限らず多くの心配が続く、意欲低下、不眠、自責、自傷・自殺の考えがないかを確認します。
音、触覚、予測しにくさ、指示の理解や切り替えへの負担が中心なら、環境調整の比重が大きくなります。
呼吸器・循環器疾患、めまい、疼痛、薬の副作用などが、息苦しさや静止困難を生じていないか確認します。
「心理的なもの」と決めつける前に、身体症状とMRI固有の安全条件を確認します。必要に応じて内科、主治医、画像診断部門、麻酔科などと連携します。
発作と逃げにくさ、体験と他者評価、確認と身体要因を三領域で示します。
パニック発作や、閉所から出られない怖さを確認します。
過去の体験や、迷惑・恥への恐れを確認します。
安全確認、感覚特性、痛みや持病を分けます。
複数の状態が重なることもあり、心理面と身体症状、MRI固有の安全条件を並行して確認します。
装置に入ったときの苦しさには、不安だけでなく身体の状態や姿勢が関係します。検査を受ける病気そのものと、検査中の負担を分けて確認します。
安静時や横になったときの息苦しさ、せき、喘鳴、胸痛、動悸
腰痛、肩痛、関節痛、しびれ、けいれん、同じ姿勢を保ちにくい状態
めまい、片頭痛、吐き気、逆流、排尿の心配
いびき、睡眠時無呼吸、肥満、過去の鎮静中の呼吸トラブル
大きな音、耳鳴り、補聴器、触覚、顔を覆われる感覚への過敏さ
体格と装置・受信コイルの寸法、体位、固定具との適合
新しい胸痛、強い息苦しさ、意識が遠のく、片側の麻痺などを不安だけの症状と判断しません。急な症状は検査の予約相談とは別に、緊急性を評価します。当日の体調変化は、装置へ入る前に必ずスタッフへ伝えます。
MRIへの恐怖は検査当日の問題に見えますが、予約前から長く続く予期不安や、必要な診断・治療の遅れにつながることがあります。
脳、脊椎、関節、腹部、乳房などの評価が先延ばしになり、治療方針を決めにくくなる場合があります。
紹介先へ行けない、予約変更を繰り返す、結果説明まで避けるなど、医療全体から離れることがあります。
検査前後に休みが必要になる、付き添いを繰り返し依頼する、家族も不安を抱えることがあります。
エレベーター、飛行機、電車、トンネル、窓のない部屋などへ回避が広がる場合があります。
研究では、装置設計や支援で強い不安や中断が減る可能性が示されていますが、研究対象や定義は一様ではありません。個人の完遂率を数字だけで予測することはできません。「一度で成功する」より、必要な医療へつながり続ける計画を作ります。
予期不安、予約変更や回避、医療と生活への影響を確認し計画へ戻す流れです。
予約前から心配
装置・結果を避ける
検査・通院の遅れ
仕事・家族への負担
期限と支援を確認
次の医療へつなぐ
一度で成功することだけを目標にせず、必要な医療へつながり続ける計画を作ります。
相談先は一つではありません。検査の必要性と期限、MRI安全、恐怖への治療を、それぞれ担当する医療者と共有します。
MRIを予約できない、直前に中止する、中断を繰り返している
必要な診断・治療が遅れている、または検査期限が近い
MRI以外の閉所にも回避が広がり、仕事や生活が制限されている
自己判断で抗不安薬、睡眠薬、飲酒を増やしている
ペースメーカー、人工内耳、手術歴、体内金属があり、MRI可否が分からない
妊娠可能性、腎機能、造影剤歴、鎮静の安全について確認が必要
検査を依頼した主治医と画像診断部門へ、閉所への強い恐怖、過去の中断、最も困る要素、服用薬、体内機器を伝えます。施設によって装置、見学、練習、鎮静、付き添いの条件が異なります。検査当日に初めて相談するより、予約時点で計画するほうが選択肢を確保しやすくなります。
突然の麻痺、言葉が出ない、激しい頭痛、意識障害など、時間依存性の高い病気が疑われる症状では、外来で恐怖治療を始める前に救急評価を優先します。
検査の期限、MRI固有の安全、恐怖への支援を分けて共有する流れです。
目的と期限
依頼した主治医
体内機器・金属
造影・妊娠・鎮静
画像診断部門へ共有
治療・環境調整
検査当日だけでなく予約時点で、過去の中断、困る要素、薬、体内機器を伝えます。
恐怖の強さだけでなく、検査の必要性、困る要素、MRI固有の安全確認を分けて整理します。
撮像部位、造影、予定日、施設、検査のおおよその長さ、医学的な緊急度を確認します。
狭さ、顔の固定、音、息苦しさ、中断歴、役立った工夫、日常への広がりを確認します。
体内機器、手術歴、妊娠可能性、身体状態、薬や鎮静、当日の移動と支援条件を確認します。
精神科・心療内科の評価は、MRI施設の安全スクリーニングに代わるものではありません。最終的な安全確認と実施判断は検査施設の手順に従います。
初診では、恐怖の強さだけでなく、検査の目的と期限、過去の経験、身体の状態、MRI固有の安全情報を分けて確認します。予約票、紹介状、お薬手帳、体内機器の患者カードがあれば持参してください。
①予定されている検査
撮像部位、造影の有無、予定日、施設、検査のおおよその長さ、医学的な緊急度を確認します。
②最も怖いこと
狭さ、顔の固定、音、息苦しさ、痛み、注射、結果、他者評価などを具体化します。
③過去のMRI経験
完遂・中断、装置、撮像部位、何分頃に何が起き、何が役立ったかを確認します。
④日常への広がり
エレベーター、交通機関、地下、歯科などでも恐怖や回避があるかを確認します。
⑤発作と併存症
予期しない発作、心的外傷、強迫、社交不安、抑うつ、感覚特性を確認します。
⑥身体状態
呼吸、心臓、めまい、痛み、睡眠時無呼吸、妊娠可能性、腎機能などを確認します。
⑦手術・体内機器
ペースメーカー、人工内耳、動脈瘤クリップ、神経刺激装置、ポンプ、金属片などの情報を確認します。
⑧薬と物質
処方薬、市販薬、サプリメント、飲酒、過去の鎮静・麻酔と副作用を確認します。
⑨当日の支援条件
移動、付き添い、運転、仕事、絶食、服薬、施設への連絡方法を確認します。
⑩本人の目標
「不安ゼロ」ではなく、必要な画像を安全に得るために何ができればよいかを共有します。
精神科・心療内科の診察は、MRI安全スクリーニングの代わりにはなりません。検査施設の問診は、以前に回答したことがあっても毎回、正確に答えます。
MRI室では常時強い磁場が働いています。金属が飛ぶ、機器が移動・発熱・誤作動する、画像が乱れる可能性があるため、恐怖への配慮とは別に、標準化された安全確認が必要です。
植込み機器や手術歴がある場合は、手術名、時期、実施施設、体の部位を分かる範囲で整理し、患者カードや手術記録があれば持参します。資料が見つからなくても、「不明だから申告しない」のではなく、不明な点をそのままMRI実施施設へ早めに伝えます。早めの準備が大切です。
恐怖への治療や診断書の相談と、機器・金属がMRI条件に適合するかの判定は役割が異なります。最終的な安全確認は、装置条件と製品情報を確認できるMRI実施施設が行います。当外来では、必要な情報を伝える準備や不安への対処を支援しますが、自己判断で持込みや撮像可否を決めません。
すべてのMR環境で既知の危険を生じないと評価された物品です。表示と製品情報を確認します。
特定の磁場強度、装置、撮像条件、待機期間などの条件下で使用可能な機器です。名称だけで判断しません。
MR環境で受け入れられない危険がある物品です。検査区域へ持ち込めません。
安全と推測せず、型番、手術記録、画像、メーカー資料などで確認できるまで検査施設が判断します。
心臓ペースメーカー、植込み型除細動器、リード、ループレコーダー
人工内耳、骨伝導インプラント、神経刺激装置、脳深部刺激装置
動脈瘤クリップ、血管内コイル・ステント、人工心臓弁、塞栓用機器
薬剤注入ポンプ、インスリンポンプ、連続血糖測定器、補聴器
手術用クリップ、整形外科インプラント、義眼・眼内異物、弾丸・金属片
貼付薬、磁石付き装具、入れ墨・アートメイク、取り外せない装飾品
「チタンだから大丈夫」「手術から年数が経ったから大丈夫」と自己判断しません。同じ種類の機器でも製品・部位・条件で扱いが異なります。患者カードや手術記録にある正確なメーカー名・製品名・型番を検査施設へ伝えます。
スマートフォン、鍵、硬貨、腕時計、カード、イヤホン、ライター、工具、酸素ボンベなどは、施設の指示に従って外します。市販の音楽機器や安心グッズを自己判断でMRI室へ持ち込まず、施設が用意したMR対応品だけを使います。
造影MRIでは一般にガドリニウム造影剤を使用します。造影の必要性、薬剤選択、投与量は、診断上の利益と個別の危険を踏まえて依頼医・放射線科が判断します。
薬剤名、いつ、どの症状が出て、どの処置を受けたかを伝えます。ヨード造影剤とガドリニウム造影剤は別の薬剤群ですが、反応歴はすべて共有します。
eGFR 30mL/分/1.73m²未満、透析中、急性腎障害は、ガドリニウム造影剤を検討するときの重要な確認区分です。一律の禁止基準ではなく、造影の必要性、薬剤、代替検査を施設の手順で判断します。
MRIを一律に禁止するのではなく、検査の必要性と時期を検討します。ガドリニウムは利益が危険を上回る場合に限るという考え方が基本です。
授乳継続の扱いは薬剤と施設方針を確認します。自己判断で検査や授乳を中止せず、放射線科と産婦人科へ相談します。
喘息、慢性呼吸器疾患、睡眠時無呼吸、在宅酸素は、体位と鎮静の安全に関わるため伝えます。
処方薬、市販薬、貼付薬、糖尿病治療薬、鎮痛薬、睡眠薬、抗不安薬、サプリメントを含めて確認します。
「造影剤が怖い」と「閉所が怖い」は別々に評価できます。造影なしで目的を満たせるか、別の検査が適切かは、画像を必要とする診療科と放射線科が判断します。恐怖だけを理由に、必要な造影を独断で外しません。
造影後に息苦しさ、喉の腫れ、全身じんましん、意識が遠のくなどがあれば、その場で直ちにスタッフへ知らせます。帰宅後の強い症状は救急相談・受診につなげます。
検査で困る要素を具体化し、施設で対応できる範囲と、当日の合図を事前に共有します。
撮像部位、時間、造影、固定具
狭さ、音、痛み、孤立感
過去の中断と役立った工夫
装置・撮像条件と体位
聴覚保護、照明、声かけ
見学や模擬練習の可否
呼び出し装置と停止合図
付き添い・移動・仕事の調整
実施後の再評価方法
利用できる装置や対応は施設ごとに異なります。希望だけで実施を約束せず、必要な画質と安全条件を満たせるか検査施設へ確認します。
同じMRIでも、数週間後の予定検査と、脳卒中・脊髄圧迫などが疑われる緊急検査では、使える準備時間と許容できる遅れが異なります。
依頼医と画像診断部門へ早めに連絡し、装置環境、見学、練習、体位、検査順、薬や鎮静の要否を検討します。
心理療法だけで間に合わない場合は、環境調整と短期的な薬・鎮静の選択肢を同時に検討します。
外来で曝露練習を完了するまで待たず、救急・入院チームが利益と危険を評価し、監視下の鎮静や代替画像も含めて判断します。
CT、超音波、別方式のMRIなどで代替できるかは病気と診断目的によります。閉所恐怖だけで同等とみなすことはできません。
検査を依頼した主治医:検査目的、緊急度、代替検査、結果が治療へ与える影響を説明する
画像診断部門:装置、撮像条件、金属・機器、造影、当日の合図や中断手順を判断する
精神科・心療内科:診断評価、CBT、併存症治療、薬の利益と不利益を整理する
麻酔・鎮静担当:鎮静深度、絶食、監視、回復、帰宅条件を安全基準に沿って管理する
「どこか一科が全部を決める」のではなく、検査期限を共有して並行して準備します。連絡内容を患者さんだけに背負わせず、必要に応じて医療機関同士で情報をつなぎます。
調整は「気をそらす工夫」だけではありません。何が起きるかを予測できるようにし、身体の負担を減らし、検査スタッフと止め方を共有します。
①検査内容を確認する
撮像部位、頭から入るか足から入れる可能性、検査時間、造影、息止め、固定具、音を確認します。
②困る要素を一つずつ伝える
顔の近さ、暗さ、痛み、音、残り時間、孤立感など、負担の中心を共有します。
③施設の選択肢を聞く
短い筒、広い開口部、オープン型などの有無と、目的の画質・撮像条件を満たせるかを確認します。
④事前見学・模擬練習
写真、動画、模型、模擬装置、実機見学が利用できるかを聞きます。全施設で提供されるとは限りません。
⑤体位と痛みを調整する
クッション、支持具、毛布、室温、鎮痛の計画を相談し、無理な姿勢を我慢し続けません。
⑥視覚・聴覚を調整する
撮像条件によって音圧は99dBAを超えることがあり、耳栓やヘッドホンなど施設指定の聴覚保護を用います。鏡、プリズム眼鏡、照明、音楽、声かけも、MR対応品の範囲で相談します。
⑦区切りと合図を決める
各撮像系列のおおよその長さ、途中の声かけ、緊急用の呼び出し装置、停止合図を確認します。
⑧付き添い条件を確認する
入室可否は施設と状況によります。入室者にも同じMRI安全スクリーニングが必要です。
音楽、詳しい情報、コミュニケーション、眼鏡、マインドフルネスなどを検討した研究はありますが、対象や効果は一様ではありません。一つの工夫を「必ず効く方法」とせず、自分の負担要因に合う組み合わせを試します。
途中で止める合図があることは大切ですが、撮像を何度も中断すると画像が得られない、検査が長引く、最初から撮り直す場合があります。どこまで区切れるかを当日ではなく事前に確認します。
不安が強いと、交感神経の働きが高まり、呼吸が速くなったり筋肉に力が入ったりします。ゆっくりした腹式呼吸や筋弛緩法は、休息に関わる副交感神経の働きを促し、体の緊張を和らげる助けになります。MRIの前に、自宅など落ち着いて練習できる場所で、短い時間から試してみましょう。
検査前の練習として、椅子などで楽な姿勢をとり、肩の力を抜いてお腹に手を添えます。
鼻から無理なく吸い、口から静かにゆっくり吐きます。吸うとお腹が自然に膨らみ、吐くと戻る動きを感じます。秒数にこだわらず、苦しくないペースで数回から始めます。
深さよりも、無理のないゆったりした呼吸を意識します。大きく・速く吸い込み続けず、息も無理に止めません。
筋肉に軽く力を入れてから抜き、緊張と脱力の違いを感じる練習です。手・肩・足などを一部位ずつ、無理のない範囲で緩めていきます。
例えば、手を軽く握って約5秒保ち、力を抜いて約10秒、緩んだ感覚を味わいます。呼吸は止めず、痛みやけがのある部位は省きます。終わったら少し座ったまま休み、ゆっくり立ち上がります。
筋肉に力を入れたり、体を動かしたりする練習は撮像前までに行います。
撮像中は体を動かさず、特別な指示がなければ普段どおり穏やかに呼吸します。呼吸や息止めはスタッフの指示を優先し、大きな深呼吸や筋肉に力を入れる練習は控えます。苦しくなったときは、呼吸法だけで我慢せず、呼び出しボタンで知らせてください。
練習でめまい・しびれ・息苦しさが出たり、不安が強くなったりしたら中止し、普段の呼吸に戻します。症状が続く場合は医療者に相談してください。
効果や取り組みやすさには個人差があります。これらは準備を助ける補助手段であり、不安をゼロにすることや、決まった手順を完璧に行うことが検査の必須条件ではありません。必要に応じて、認知行動療法や合意した段階的な練習と組み合わせます。
特定の恐怖症に対しては、曝露を含む認知行動療法が中心的な心理治療です。MRI専用の研究は規模や方法に限界がありますが、恐怖を維持する予測・注意・回避・安全行動を個別に整理する枠組みを使えます。
各練習の前に、「何分で耐えられなくなる」「合図が届かない」などの予測を一つ決め、練習後に実際の時間、ピーク時の反応、取れた行動、落ち着くまでの経過を記録します。成功は不安が出なかったことではなく、合意した一段階を経験し、新しい事実を持ち帰れたこととして振り返ります。
途中で止めた場合も失敗ではありません。負担が急に上がった地点、残すべき安全手順、次回一つだけ変える条件を確認します。実際のMRI室で自己流の練習をせず、写真・音・姿勢・模擬環境など安全に管理できる段階から、治療者と実施施設の役割を分けて進め、経過を記録に残します。
動悸や息苦しさがなぜ起こるか、回避で短期的に楽になっても予期不安が続く仕組みを共有します。
「苦しくなる」ではなく、何分後に何が起き、どの程度続き、どんな結果になると予測しているかを言葉にします。
写真、音、姿勢、模型、模擬装置、実際の検査環境などを、合意した段階から繰り返し経験します。
「不安が上がれば下がらない」「合図が伝わらない」などの予測を、安全な条件で事実と照らします。
体内感覚だけへの注意、過度の保証要求、残り時間の連続確認などを、一つずつ見直します。
別部位のMRI、体調不良、長い検査、入院中でも使える準備表と対処計画を作ります。
目標は、狭さを好きになることでも、不安を感じないことでもありません。必要な検査や生活上の選択を、恐怖だけに決められない状態を目指します。
曝露は、説明と同意なしに閉じ込めたり、途中中断を禁じたりする方法ではありません。心身の状態、検査期限、本人の目標を踏まえ、負担が強すぎる場合は段階を調整します。トラウマ症状が中心なら、治療順序を別に検討します。
来院前、検査中、検査後の確認事項を分けると、恐怖への対応と医学的安全を混同せず準備できます。
施設の絶食・服薬指示を確認
体内機器・金属・造影情報を申告
薬や鎮静時の移動手段を準備
施設指定の聴覚保護を使用
呼び出し装置と停止合図を確認
急な症状は我慢せず伝える
施設指定の観察時間を守る
薬・鎮静後は指示どおり移動
運転や危険作業の可否を確認
急な胸痛、呼吸困難、失神などの症状やMRI安全上の問題は、閉所恐怖の治療とは分けて医療機関・検査施設へ伝えます。
段階表は「勇気の順位」ではなく、どの条件なら新しい学習ができるかを整理する道具です。医療安全を守りながら、治療者・検査スタッフ・本人で役割を共有します。
①先に医学的安全を確認する
胸痛、呼吸困難、失神、妊娠、体内機器、造影、鎮静など、曝露とは別に扱う項目を確認します。
②本人の目標を決める
「完璧に平静」ではなく、「必要な頭部MRIの画像を得る」など生活・医療上の目標にします。
③恐怖を細かく分ける
写真、音、寝姿勢、顔の固定、暗さ、時間、検査結果などを分け、負担を見積もります。
④一段階ずつ合意する
予測、試す行動、残す安全策、停止条件、振り返り方を共有してから始めます。
⑤同じ段階を繰り返す
不安が一度下がることだけを成功基準にせず、予測と実際の差を複数回確認します。
⑥実際の検査へつなぐ
練習と実機の違いを確認し、当日の装置・撮像・合図に合わせて計画を更新します。
⑦結果を事実で振り返る
不安の有無ではなく、予測した危険が起きたか、必要な画像が得られたか、次に変える点を確認します。
| 段階 | 練習例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 準備 | MRIの説明文と装置写真を見る | 何が危険に見えるかを言葉にする |
| 音・姿勢 | 許可された音源を聞き、検査姿勢を短時間とる | 音と身体反応がどう変化するかを見る |
| 模擬環境 | 模型、模擬装置、施設見学を利用する | 合図と退室手順を実際に確かめる |
| 実機 | 施設が許可する範囲で寝台・開口部を確認する | 本番条件との差をスタッフと共有する |
| 本検査 | 撮像系列ごとの区切りを使って検査を進める | 画質と安全を優先し、指示に従う |
説明は一度に一つ、短い言葉で伝えてほしい
各系列の前に、おおよその長さを教えてほしい
呼び出し装置を押したときの手順を確認したい
痛み、発熱感、息苦しさが出たら、すぐ応答してほしい
MRI室そのものを、独断の曝露練習に使いません。機器・金属の確認、立入区域、聴覚保護、固定、撮像中の静止は施設の安全指示を優先します。治療計画より当日の医学的安全が常に優先です。
特定の恐怖症そのものに対しては、薬だけで恐怖と回避を変える治療は標準ではなく、認知行動療法(CBT)・曝露が中心です。恐怖症を治す薬と、検査を成立させるための一回使用薬・鎮静を区別します。一方、検査期限が迫る場合や環境調整だけで難しい場合に、検査を成立させるための一回使用薬や、監視下の鎮静・麻酔が検討されることがあります。
薬で当日の緊張を和らげることと、繰り返す恐怖や回避に取り組むことは、目的と時間のかかり方が異なります。「今回の検査をどう受けるか」と「今後、必要な医療を避けずに受けられるようにするか」を分けて相談します。検査の時期や体調に合わせ、環境調整、練習、薬の必要性を整理し、本人が納得できる準備を進めます。
薬や鎮静を検討する場合は、予約時など早い段階で処方医とMRI施設へ相談してください。持病、服用中の薬、以前に薬で起きた眠気や体調変化を共有し、服用する薬・量・時刻と、検査後の付き添い・帰宅方法までを事前に確認します。薬を飲む場面だけでなく、検査施設での対応と帰宅までを含めて準備することが大切です。
ロラゼパム(ワイパックス)やジアゼパム(セルシン)などが使われる場合がありますが、薬の選択と量は年齢、体格、肝腎機能、呼吸器疾患、睡眠時無呼吸、併用薬、過去の反応で変わります。初めて使う薬を自己判断で当日に試さず、処方医とMRI施設の指示を一致させます。
植込み機器のMRI適合性や妊娠の扱いは、抗不安薬や鎮静で解決する問題ではありません。MRI安全確認と個別の利益・危険の判断を優先します。
最小鎮静、軽度・中等度鎮静、深い鎮静、全身麻酔は連続しており、意図したより深くなることがあります。呼吸抑制や気道閉塞へ対応できる人員・監視・回復場所が必要です。MRI環境では通常の処置室と異なる制約があるため、実施施設が可否を判断します。
不安・緊張に用いられる経口薬の代表例です。検査前や、閉所への不安が強い場面の前に、一回使用を検討します。
| 主な商品名 | 成分名 |
|---|---|
| ワイパックス | ロラゼパム |
| コンスタン ソラナックス | アルプラゾラム |
| レキソタン | ブロマゼパム |
| デパス | エチゾラム |
| リーゼ | クロチアゼパム |
| セルシン ホリゾン | ジアゼパム |
使用する薬は、持病・併用薬・過去の反応を踏まえて医師が判断し、MRI検査前は実施施設の方針も確認します。服用する薬・量・時刻は事前に確認し、自己判断で置き換え・追加服用しません。
共通の注意点:眠気、ふらつき、注意力低下があり、呼吸が弱くなる危険にも注意が必要です。服用中は運転や飲酒を避けます。継続中の薬も自己判断で急に中止せず、処方医に相談します。
| 目的 | 代表的な処方名/一般名 | 位置づけ・国内適応 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 閉所恐怖そのもの | 特定の恐怖症に承認された専用薬はありません | CBT・合意した段階的曝露が中心です。薬だけで恐怖と回避を変える標準治療ではありません。 | 検査期限と体調に合わせ、無理な強行を避けます。 |
| 検査前に一回使用する抗不安薬 | ワイパックス(ロラゼパム)、セルシン(ジアゼパム)など | ベンゾジアゼピン系。国内では神経症等の不安・緊張などへの適応を持ちますが、「MRI閉所恐怖」を独立した効能とする承認薬ではありません。検査を成立させる補助として処方医が限定的に判断します。 | 眠気、ふらつき、健忘、判断力低下、まれな逆説反応、呼吸抑制、依存。追加服用や自己調整をせず、検査施設の受入条件と帰宅方法を先に合わせます。 |
| 併存するパニック障害 | ジェイゾロフト(セルトラリン)、パキシル(パロキセチン) | いずれも国内でパニック障害の承認適応があります。予期しない発作や広場恐怖など、診断基準を満たす併存症を治療する継続薬で、MRI直前の頓服ではありません。 | 開始初期の悪心、下痢、眠気・不眠、焦燥、性機能への影響、中止症状など。双極性障害、希死念慮、妊娠・授乳、併用薬を確認し、自己中断しません。 |
| 併存する社会不安障害 | レクサプロ(エスシタロプラム)、ルボックス/デプロメール(フルボキサミン)、パキシル(パロキセチン) | いずれも国内で社会不安障害の承認適応があります。人前で症状を見られる恐怖など、診断基準を満たす場合に検討し、閉所恐怖だけを理由に一律には処方しません。 | 効果判定は数週間単位です。開始時副作用、中止症状、セロトニン症候群、出血傾向、QT延長や相互作用などを薬ごとに確認します。 |
| 監視下の鎮静・麻酔 | ドルミカム注(ミダゾラム)、プレセデックス(デクスメデトミジン)、ディプリバン(プロポフォール)など | 鎮静・麻酔に対応できる施設が、年齢、検査内容、必要な鎮静深度、国内承認範囲を確認して選択します。MRI閉所恐怖を治す外来処方ではありません。 | 呼吸抑制・気道閉塞、血圧低下、徐脈など。MR対応の監視・救急機器、鎮静から救助できる人員、絶食、回復確認、付き添いが必要です。薬剤・年齢・処置によっては適応外使用となり得ます。 |
セルトラリン(ジェイゾロフト)、パロキセチン(パキシル)、エスシタロプラム(レクサプロ)、フルボキサミン(ルボックス/デプロメール)などのSSRIは、閉所恐怖の当日対策として一回だけ使う薬ではありません。薬ごとに国内承認適応が異なるため、併存するパニック障害、社会不安障害、抑うつなどの診断に沿って選びます。MRIのためだけに長期薬が必ず必要になるわけではありません。
検査前の抗不安薬を服用した日や鎮静・麻酔を受けた日は、自動車・自転車の運転、危険作業、重要な判断をしません。付き添いと帰宅方法を事前に用意し、飲酒、オピオイド鎮痛薬、睡眠薬、鎮静性の市販薬との併用を自己判断で行いません。絶食・飲水・普段の薬の扱いは施設の指示に従います。不安が残るからと追加服用せず、検査スタッフへ伝えます。
MRIはX線やCTのような電離放射線を使いません。ただし、強い磁場、電波、傾斜磁場、音に固有の安全確認が必要です。
通常は呼び出し装置やインターホンでスタッフへ伝えられます。停止から寝台を出すまでの手順と時間を事前に確認してください。緊急時は直ちに知らせます。
必ずではありません。恐怖が軽くなる人はいますが、撮像部位・画質・検査目的に適合しない場合や、なお不安が続く場合があります。
撮像部位と装置によります。足から入れる可能性も含め、画像診断部門へ確認します。頭部や頸部では頭を装置中心に置く必要があります。
人によって異なります。早めに閉じると楽な人も、鏡で外が見えると安心する人もいます。練習で確かめ、検査中の指示に従います。
施設、検査内容、感染対策などで異なります。入室できる場合も、付き添い者に体内機器・金属を含むMRI安全スクリーニングが必要です。
施設にMR対応の設備があれば使える場合があります。自分のイヤホンや電子機器は持ち込まず、予約時に選択肢を聞きます。
部位、撮像系列、造影、動きによる撮り直しで変わります。総時間だけでなく、各系列のおおよその長さと区切りを確認すると準備しやすくなります。
動きで画像がぶれ、撮り直しや診断困難につながることがあります。痛み、せき、姿勢維持の難しさは我慢せず、撮像前に伝えます。
検査は単純に置き換えられません。病気、部位、必要な情報、被ばく、造影などを踏まえ、依頼医と放射線科が判断します。
自己判断では飲みません。薬剤名、量、時刻、ほかの薬、鎮静体制、帰宅方法を処方医と検査施設へ確認します。
眠気や判断力低下があり得るため、運転や危険作業はしません。付き添いと帰宅手段を検査前に用意します。
行いません。薬との相互作用、呼吸抑制、転倒、判断力低下があり、鎮静や検査の安全を損ないます。
造影や鎮静の有無、施設の手順、糖尿病治療などで異なります。予約票と施設の指示を確認し、独断で絶食や服薬中止をしません。
一律に不可ではありません。妊娠・妊娠可能性を必ず伝え、検査の必要性、時期、造影の要否を医療チームが検討します。
製品と条件によります。正確な型番と手術情報が重要です。患者カードや手術記録を用意し、検査施設の確認を受けます。
薬剤名、症状、発症時刻、処置を予約時に伝えます。吐き気だけか、じんましん・呼吸症状・血圧低下があったかで評価が変わります。
中断だけで次回も不可能とは決まりません。前回の何分頃に何が起き、何が不足したかを分解すると、装置・環境・練習・薬・鎮静を組み直せます。
顔や手足の片側の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、言葉が出ない、急な視覚異常
突然の激しい頭痛、意識障害、けいれん、急に立てない・歩けない
強い胸痛、安静でも続く息苦しさ、失神、冷汗を伴う急な体調悪化
脊椎症状に加えて急な手足の力の入りにくさ、尿や便が出にくい、会陰部の感覚低下
造影剤後の喉・舌の腫れ、呼吸困難、全身じんましん、意識が遠のく
薬の過量服用、アルコールやオピオイドなどとの併用後に、起こしても反応しにくい・呼吸が遅い
自分を傷つける考え、自殺の計画、今すぐ安全を保てない状態
上記のような急な症状は、ためらわず119番へ連絡してください。判断に迷うときは、地域で利用できる場合に救急安心センター #7119などへ相談します。MRI検査中に痛み、熱さ、呼吸困難、強い不調が出た場合は、我慢せず直ちに呼び出し装置でスタッフへ知らせます。
緊急症状があるとき、自己判断で予約済みMRI施設へ向かうのではなく、救急要請・救急受診を優先します。必要な画像検査の種類と順序は救急医療チームが判断します。
本文中に引用番号を置かず、関連する公式資料・一次文献をここにまとめています。装置、造影剤、鎮静、妊娠、体内機器の扱いは更新されるため、公開時と受診時に最新情報を確認してください。
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研究には、単施設、小規模、非盲検、観察研究、自己申告の閉所恐怖、装置や撮像部位の違いなどの限界があります。個別の完遂率、特定の薬や装置の優越性を保証する根拠としては使えません。
最終確認日:2026年8月12日