心療内科 心のクリニック武蔵小杉

心療内科 心のクリニック武蔵小杉

TEG 3 (性格検査・パーソナリティ検査)と交流分析

”自分を知って、自分を変える”
 「どうしてこんな言い方をしてしまうのか」
 「どうしてコミュニケーションが上手くいかないのか」

『TEG 3』 と『交流分析』を行い自分を知る事で、解決できる方法が見つかるかもしれません

アメリカの精神科医であるエリック・バーンが提唱した「交流分析」に基づき、教え子のデュセイが考案したエゴクラムという心理検査があります。
5つの自我状態のエネルギー量を評価し、性格特性や行動パターンを推測します。
日本では、「東京大学医学部心療内科TEG研究会」が日本人の性格傾向や考え方に合わせて開発したTEG(東大式エゴグラム)が広く用いられます。
最新版は2019年に登場したTEG3(東大式エゴグラム3)です。TEG3(東大式エゴグラム3)を通して、自己分析・自己理解から自己変容に役立てる事ができます。

①『TEG3』をご希望の方はカウンセリングルーム武蔵小杉
で『性格検査(TEG3) 』をご予約下さい

※TEG 3を含めた各種心理検査だけでパーソナリティ障害などの診断が出来るわけではありません。心理検査を”医師の診断の補助”として使用いたします。
※TEG3で説明できるのはあくまで、ご自身の自我状態の理解までになります。自我状態を含めた交流分析については、カウンセリングの中で行います。

②『交流分析』をご希望の方はカウンセリングルーム武蔵小杉
で『カウンセリング』をご予約下さい

こんな時にご相談ください

  1. 自分の性格がどんなものなのか、検査を受けて調べたい
  2. 自分の性格を変えたい
  3. 日常生活・職業生活をより良いものにしたい
  4. 上司・部下・同僚とのコミュニケーションが上手く行かない
  5. 人間関係が上手く構築できない
  6. 友人や夫婦間、親子間でのコミュニケーションでしばしば喧嘩になってしまう

時間(予約制)

曜 日 午前午後心理士
木曜日 10:00 – 13:0014:00 – 19:00渡辺 昭彦
金曜日 10:00 – 13:0014:00 – 16:00市毛 里美
土曜日 9:00 – 12:00
9:00 – 12:00

13:00 – 17:00
おだ みちこ
渡辺 昭彦
日曜日 9:00 – 13:00
9:00 – 13:00
14:00 – 18:00
14:00 – 18:00
渡辺 昭彦
笈川 邦枝

費用について

①TEG3(東大式エゴグラム3) + フィードバック + 交流分析について簡単な説明(50分) 
税込み8,800円(内消費税 800円)

②交流分析 (50分) 
税込み8,800円(内消費税 800円)

※ TEG3を受けて頂いた後に、交流分析を受けて頂くと効果的です。
※ TEG3に健康保険は適用されません。
※ キャンセルは前日の午後6時までにお願いします。以後100%のキャンセル料が発生いたします。

お申込みについて

会員登録をされていない方
kclinic@star7.jpへの空メールの送信からでも会員登録・予約は可能です。(面接前日午後6時まで)
会員登録済みの方
会員登録時にご自身で設定されたログインIDとパスワードでログインしてご予約ください。 ID・PWをお忘れの場合、また予約の確認、変更、キャンセルも上記ページからから可能です。 オンラインでのご予約は前日午後6時まで可能です。
当日ご予約をご希望の方
当日予約が取れる場合がございます。 お電話でお問い合わせ下さい。
044-733-9510
受付時間は心のクリニック開院時間に準ずる
心のクリニック・カウンセリングルームまで。

その他

スムーズな心理検査開始のため下記ボタンより問診票をダウンロードし、印刷・記入してお持ちください。 問診表をお持ちでない方は、当院カウンセリングルームのドアにございます『問診票』にご記入の上待合室でお待ち下さい。 時間になりましたら担当心理士がお呼び致します。
  • 遅刻をされますと十分な面接時間を確保することができなくなる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
  • 医師の診察が必要な場合には心のクリニック武蔵小杉の受診をお勧めする場合がございます。
  • 日吉心のクリニック、心のクリニック新横浜、他のクリニック等におかかりの方もお申し込みいただけます。
  • 当日の予約はお受け出来ない場合がございます。
TEG3(性格検査・パーソナリティ検査)と交流分析について

交流分析とは

交流分析とは、コミュニケーションや人間関係の傾向を理解する事で、対人関係の問題を解消し、トラブルを回避する為の心理療法の事です。人と関わる時の思考や行動の癖、傾向を「自我状態」と定義し、自分の性格傾向を把握します。
また、自分自身と他人に対する態度の傾向を「人生態度」と定義し、自身のタイプを知る事でコミュニケーションの改善を図ります。

交流分析の活用分野

メンタルヘルスや学校教育の他、ビジネスシーンでも活用されています。ビジネスシーンにおいては、対人スキルを向上させる取り組みの一環として活用され、接客やクレーム対応にも用いられます。さらには、スタッフ同士のコミュニケーションの活性化や、リーダースキル向上の研修にも用いられます。
特にマネージメント職の方は、交流分析についての理解を深める事は大切です。自身の性格傾向を理解する事はもちろん、部下の性格傾向を把握できる事は、マネージメントにおいて大きな助けになります。
TEG3(東大式エゴグラム3)を実践したり、自身の「人生態度」について検討する事で、自身のコミュニケーションのタイプを理解する事ができます。それによりコミュニケーショントラブルの原因が把握でき、注意すべき点が分かるかもしれません。
また、相手のコミュニケーションのタイプも認識する事が出来れば、接し方を変える事で無益な衝突を回避出来ます。

ストロークとは

人間は生まれた時から愛情の溢れた関わりや日常の触れ合いを持ちます。このような関わりを「ストローク」と言います。
その過程の中で自然と「私はOK、あなたもOK」という人生の基本的な構え方を学びます。
「OK」とは、「ここに存在して良い」という自己肯定・協調共存の感情であり、「明日に向かって生きていく」という自信の基になるものです。
一方で、幼少期に親から否定的なストロークや無視など受けた結果、「わたしはOKではない、あなたもOKではない」という人生の構え方になり、人生や社会生活に対する空虚感や虚無感に苛まれてしまいます。
この様な「人生に対する基本的な姿勢」を「人生態度」と言います。
愛情の溢れた関わりや日常の触れ合いなど、ストロークは「あなたという存在を認めているよ」という存在認知のメッセージで、人格を形成する大事な要素となります。
人は生まれた時から亡くなるまで、ストロークを求めます。求めるストロークの内容は、スキンシップを介した身体的ストロークから、成長に応じて笑顔や気遣いなどの精神的なストロークに移行していきます。
また、ストロークは肯定的な「ポジティブストローク」と、否定的な「ネガティブストローク」の2種類があります。
安定したコミュニケーションを取る上で「ポジティブストローク」は非常に重要ですが、「ネガティブストローク」を避けなければならないわけではありません。
交流分析ではストロークの交換が無い事を「無視・無関心(ノーストローク)」として、これこそ避けるべきとされます。
たとえ「ネガティブストローク」であっても、無いよりはあった方が良いと捉えます。
どのような人間関係を構築したいのか、どう人生を描きたいのかは、自分が決める事が出来ます。
自分のストロークの授受の方法を意識すれば人間関係も変える事が可能です。
「貴方を信頼しているよ」等、「ポジティブストローク」で相手の存在を肯定しましょう。
「ネガティブストローク」であっても、「同じミスは繰り返さないよう気をつけてね」等、相手の行動に対する条件付けを明確にした上で指導的・教育的に伝えましょう。
ストロークの送り方をコントロールする事で、周囲からも同様のストロークが増えていきます。
ストロークにはブーメラン効果があり、「ポジティブストローク」を送ると「ポジティブストローク」が帰ってくる傾向があります。「ネガティブストローク」も同様です。
家庭でも職場でも、「私はOK、あなたもOK」という協調的な相互信頼の関係が築かれる事で、自己実現を可能にします。
自分のありたい方向に人生の舵を切る事が出来るのは、他ならぬ貴方自身です。

時間の構造化とは

人はストロークを求める生き物です。ストロークが無い状況を避ける為に生活時間をあれこれしようと行動します。
ストロークの密度を規定し、生活時間をどのような割合で過ごしているかを測定する事を「時間の構造化」と言います。
どんな構造化の方法を好んで用いるかは、その人がこれまでどんな環境で育って来たかで変わります。
「時間の構造化」には6つの分類があるとされています。
ご自身の生活時間のうち、どの程度の時間を①~⑥に費やしているか検討してみましょう。
① 自閉・引きこもり(Withdrawal) 空想に耽ったり、飲酒して時間を使う事が代表的です。
1人で音楽を聴く、映画を見るといった趣味もこれに該当します。
人との関わりが無い為、傷つく事は少ないですが問題行動や身体症状に結びつき易いです。
幼少期に両親から必要なストロークを貰えなかった事で、自身の中にストロークを求めた結果と言えます。 ② 儀式(Rituals) 挨拶など、定型化した形式上の関わりを指します。
冠婚葬祭や保護者会など集団の中の1人として存在するも他者との深い関わりはありません。
外からストロークを貰う安全な方法ではありますが、一方通行でストロークの密度は低いです。
受動的に社会と関わっている状態と言えます。 ③活動(Activities) 仕事や家事、職場の上司や部下との関わり、地域の人との情報交換等、特定の目的を持ってストロークを交換する関わりを指します。
様々な人から多くのストロークを得られます。 ④暇つぶし(Passtimes) 日常の中でみられる目的や生産性のない会話を指します。
井戸端会議や喫煙室での社交的な会話、タクシー運転手との会話等、気晴らしやストレス解消になる事も多く、低いリスクでストロークの交換が出来ます。
儀式より関わりの度合いは深くなりますが、他社との距離は保たれている状態です。 ⑤ゲーム(Games) ②③④はポジティブストロークの交換の場となりますが、ゲームはネガティブストロークの交換の場です。
※詳細は後述する『交流分析における4つの基本分析』の『ゲーム分析』を参照して下さい。 ⑥親密さ(Intimacy) 他者との理想的な交流です。
お互いに信頼し尊重しあう「自他肯定」の関係で、自由な関わりです。
「親子愛」「夫婦愛」「恋愛」に含まれる愛のある交流を指します。
他者との心理的距離が近いので、傷つけ合う事もしばしばあるので注意が必要です。

数字が大きくなるとストロークの密度が上がります。しかしながら①がダメで⑥が良いという事ではありません。生活時間の費やしている比率を変容させ、バランス良くしていく事で生活の質が向上していきます。

人生態度とは

交流分析では、「人生に対する基本的な姿勢」を「人生態度」として4つに分類します。
自分がどのタイプか把握して、相手のタイプを理解する事で接し方をコントロールできるようになります。
① わたしはOK、あなたもOK 理想的な人生態度で、自分も相手も肯定し受容する姿勢です。
人間関係は豊かで、安定した人生を送る事が出来ます。
この人生態度を持つ人であれば、建設的なコミュニケーションが取れ、仕事面でも良い結果となるでしょう。 ② わたしはOKではない、あなたはOK 自己嫌悪や劣等感の強い人が取りやすい人生態度です。
自信が持てず消極的になり主体性を失いがちです。
拒否の態度を示す事が出来ず、ストレスを溜め込み易いです。
自己防衛の傾向も強く、弁明や言い訳が多くなる傾向もあります。 ③ わたしはOK、あなたはOKではない 自己愛と支配欲求が強い人が取りやすい人生態度です。
他責的で、他人の揚げ足取りをしがちです。
自分に合わない物は排除しようとする事が多く、他罰的な考えを持ちやすい傾向にあります。 ④ わたしはOKではない、あなたもOKではない 人生や社会に対する虚無感が強い自閉的な人生態度です。
生産的な活動に対するモチベーションが低く、他者との人間関係に対する欲求も小さいです。
幼少期からポジティブストロークを受け取った経験が少なく、他人からストロークを受ける事に拒否的な態度を示しやすいので、親密な対人関係へと発展する事が困難です。

交流分析における4つの基本分析

交流分析における4つの基本分析を紹介します。
① 構造分析structural analysis
構造分析は、人と関わるときの思考の癖を「自我状態」とし、P・A・Cの3種類に分類します。
  • P(Parent):無意識に「親」の行動パターンを受け継いだ思考・感情・行動
      例 親が他者を怒鳴りつけ、それが有効と幼い頃に学んでいたら、自身も欲求不満から人を怒鳴りつける。
  • A(Adult):今現在の状態に冷静に反応している「成人」の思考・感情・行動
      例 長年生きてきた経験、知識が活かされて、客観的に冷静に行動する。
  • C(Child):「子供」時代のような思考・感情・行動
      例 上司から怒られた際に、子供の頃に行ったように上司を見下し、屈辱や怒りを覚える。
  • この3つの自我状態のどの部分が強く出るかで、性格・人格が形成されるという考え方です。

    ② やり取り分析(対話分析) transactional analysis
    P・A・Cの自我状態モデルを用いて、会話の「やり取り」を分析する手法です。
    両者で交わされるメッセージが、相手のP・A・Cのどの自我状態から発せられ、自身の自我状態におけるP・A・Cのどの部分で受け取ったのかを分析します。
    分析する事で、どのパターンで生じた「やり取り」で問題が発生するのか理解でき、感情の行き違いが発生しやすい「やりとり」を排除できるようになるというものです。
    「やり取り」のパターンには「相補的交流」「交差的交流」「裏面的交流」の3つの基本形があります。

    i)相補的交流 「やり取り」が往復し、お互いが求めている反応が素直に返ってくる交流です。
    コミュニケーションは促進され、関わりの中で問題が起こる事はなく、理想的な交流とされます。

    【例】
    部下(A)⇒上司(A)、上司(A)⇒部下(A)
    部下「明日の会議は10時から開始予定でよろしいですか?」
    上司「来客の予定あるので13時からに変更をお願いします。」

    【例】
    上司(P)⇒部下(C)、部下(C)⇒上司(P)
    上司「忙しそうだね?手伝ってあげようか?」
    部下「猫の手も借りたいくらいでして。ありがとうございます。」

    他にも、P⇔P、C⇔C、A⇔P、C⇔Aの合計6パターンあります。
    ii)交差的交流 求めている反応とは異なった反応が返ってくる交流です。
    期待している反応と異なるので、はぐらかされたような気持ちになり欲求不満やイライラ、悲しみの原因になります。
    結果としてコミュニケーションは抑制されます。

    【例】
    上司(P)⇒部下(C)、部下(P)⇒上司(C)
    上司「何故こんな簡単な事でミスをするんだ。しっかり見直しなさい。」
    部下「あなたも同じ様な間違いをするでしょう。自分も気をつけるようにして下さい。」

    【例】
    部下(A)⇒上司(A)、上司(P)⇒部下(C)
    部下「シフトの事で相談があります。連勤の日数が多くて減らせないでしょうか。」
    上司「これ以上減らす事はできないね。」


    iii)裏面的交流(仮面的交流) 『表面的な建前のメッセージ』と『深層的な本音のメッセージ』が異なっているやり取りです。
    1つの自我状態から2つの表と裏のメッセージが発信されたり、同時に2つの自我状態からメッセージが発信されたりします。
    裏面的交流は社交辞令のように表層的な親しさを演出する一方で、明確な意図を持って相手をコントロールする為の裏のメッセージを発信する事もあります。
    相手を自分の思い通りにコントロールしようとして不快な感情を味わう事になる『ゲーム』(後述)の原因になり易いです。

    【例】
    子供(A)⇒母(A)、『母の発話(A)⇒子供(A)』+『母の本音(P)⇒子供(C)』
    子供「今日は友達とご飯食べるから、夜ご飯は要らないわ。」
    母の発話「わかったわ。」
    母の本音「(遅くなったらいけませんよ)」

    【例】
    『部下の発話(A)⇒上司(A)』+『部下の本音(C)⇒上司(P)』、上司(A)⇒部下(A)
    部下の発話「今日はまだ残業ありますかね。」
    部下の本音「(早く帰りたいのですが)」
    上司「今日は、もう残業無いですよ。」


    上手くいかないコミュニケーションの多くは、交差的交流と裏面的交流のパターンです。
    そうなりそうなときは、(A)⇒(A)で返答を試みて、それでも妥当な回答が困難な時は、「検討致します。」「調べて折り返しご連絡致します。」と(C)⇒(P)で返答しましょう。
    謝る素振りを見せて、一旦その場をやり過ごし逃げる等の方法でコミュニケーションを何とかして終わらす事が妥当です。
    その後時間を空けてから、相補的交流を再度試みてみましょう。

    ③ ゲーム分析game analysis
    何度も繰り返して不快な気分で終わる「やり取り」を「ゲーム」と定義します。
    ゲーム分析とは「ゲーム」に発展し易いやり取りのパターンを把握し、避ける事で人間関係の改善を図ろうとするものです。
    「ゲーム」を仕掛ける側は無意識のうちに仕掛けていて、仕掛けられる側も無意識のうちにハマって労力と時間を浪費する事になります。
    そして「ゲーム」のやり取りの結末の後味の悪さを「ラケット感情」と言います。
    嬉しいなら「喜び」、イライラするなら「怒り」をストレートに表現する事が理想です。
    しかしながら実際には、怖くても強がったり、悲しくても笑ったりする等、状況に応じて人は感情をコントロールします。
    例えば、親に相手にされない子供を考えてみましょう。
    親に相手にして欲しいがあまり、怒って騒いでみます。すると親から「いい加減にしなさい」とネガティブストロークを得る事が出来ました。
    「怒ると構って貰える」と考え、「寂しい」感情を「怒り」に偽ります。寂しい時に相手に怒りをぶつけ、結果として、欲しいストローク(ポジティブストローク)を得られないという、ラケット感情の構図になります。
    この無意識に形成された「ニセモノの感情」を「ホンモノの感情」に書き換えていく事が大切です。

    代表的な「ゲーム」のパターンを紹介します。

    i) 「はい、でも」のゲーム (yes,but) AがBに相談を持ちかけられ、Bへ対策案を提案するもBは全て「はい、でも、、」と返答して納得しません。
    Aはうんざりとした無力感に囚われます。
    Bは「無力感を味あわせている」という自覚は無いので、無意識の内に何度も繰り返してしまいます。 ii) 「値引き」のゲーム(discount) AがBにこれをしてみたら?と伝えるとBは「~だから出来ません」と自分を卑下します。
    それによりAから「そんな事ないよ。あなたなら出来るよ。」という言葉を引き出す事が出来ます。
    自分を卑下(値引き)すると「そんな事ないよ」と言って貰える、という思いが無意識にあります。 iii) 「大騒ぎ」のゲーム 自分の不幸や苦痛を『私はこんなに苦労している』と大袈裟にアピールして、社会的責任を逃れたり、他人の関心や同情を集めようとするやり取りです。
    自分のアピールに注力するばかりで、問題を具体的に解決しようとする行動は取りません。 iv) 「責任転嫁」のゲーム 自分の行動やミスに対する責任を取らず、何か問題が起きると、それらを全て他人や環境のせいにします。
    現実的に解決をしようとするのではなく、感情的に責め立てるだけです。

    誰も得をしないのに、どうして人は「ゲーム」をするのでしょう。これは幼少期の親子関係、ストロークが影響していると言われています。
    親からのストロークが満足に無かった場合、特にネガティブストロークも無く、無視されていたような場合を考えてみましょう。
    子供はストロークが無いよりはネガティブストロークでもあったほうが良いと、親に求めてしまいます。
    その時に子供が子供なりの考えで戦略を練って親のストロークを引き出そうとして考え出す一連の行動が“ゲーム”といわれています。

    ④ 脚本分析script analysis
    幼少期における親からのストロークを基に、無意識にシナリオ『人生脚本』を描き、その脚本従った思考や行動パターンを自覚する事なく繰り返しているとされます。
    また『人生脚本』は6歳くらいまでに書き終えていると言われています。人生脚本は以下の4つに分類されています。
    i)成功者の人生脚本 親からたくさんのポジティブストロークを受けた事で「自分の望みを叶えていこう」「自分を大切にしよう」と自己肯定感が高く、自分の夢や希望を叶え続けようとする理想的な脚本です。 ii)平凡な人生脚本 親からのポジティブストロークはある程度受け取っていたが、挑戦する事へのリスクも経験したため、「平凡でok」「目立たなくてもok」といわゆる一般的で普通の状態を維持しようとする脚本です。 iii)敗者の人生脚本 「お前が悪い」「あなたはダメだ」とネガティブストロークを多く受けた事で「自分は許されない」「自分はダメな人間だ」と自身を否定的に捉えたり、失敗を受け入れず、他人の責任にしたり、言い訳が多くなったりする脚本です。 iv)破滅型の人生脚本 虐待や無視等、親からのネガティブストロークばかりであった事で「自分なんていない方がよい」「自分には価値がない」「成功しなければ意味がない」と自分を厳しく追い込んだり、自分を粗末にしてしまう事を繰り返してしまう脚本です。

    「不適切な人生脚本」は幼児期に親から受けたストロークを基に描いた「12の禁止令」と「5のドライバー(拮抗禁止令)」から構成されます。
    これらの不適切な人生脚本に従うと、大人になってからも、自分で自分を不幸に導いてしまいます。

    禁止令 『~であってはいけない』
    i)健康であってはいけない 普段は構ってくれない親が病気の時だけ優しくしてくれる経験が多いと「病気の時は愛された、健康であってはいけない」と健康である事を禁止してしまいます。
    健康である事に関心が乏しく、暴飲暴食、偏食、過度な飲酒や喫煙等の行動を取りやすいです。 ii)考えてはいけない 「黙って従いなさい」「私たちに任せなさい」と自身の考えを親に否定され、親に従う形で幼児期を過ごすと受けやすい禁止令です。
    何事も受動的で能動的・自発的に活動する事が少なくなります。
    引き籠もりがちで、何をすれば良いか分からずパニックを起こす可能性が高いです。 iii)成功してはいけない 「何も出来ない」「お前には無理だ」と子供の努力を認めない親、子供の成功を素直に喜べない親から受けるのがこの禁止令です。
    何らかの行動をする事に端から関心が乏しくなってしまいます。 iv)存在してはいけない 虐待や育児放棄から自身の存在を否定されると存在の禁止令を受けてしまいます。
    この禁止令を持つ人は、何事にも希望が持てず絶望感に苛まれてしまいます。 v)成長してはいけない 「大変だからやらなくていい」など過保護に育てられると、この禁止令を受けてしまいます。
    子供のままでいた方が愛される、困っていた方が構ってもらえると、依存的になり易くなります。 vi)重要であってはいけない 親が無関心でネグレクトされたりする事で、「自分は責任ある人間になってはいけない」と責任ある立場や注目を浴びる事を避けるようになってしまいます。 vii)感情を感じてはいけない 「泣くな」「我慢しなさい」と感情を抑圧され育てられた受けた影響で「感情を表に出してはいけない」「弱音を吐いてはいけない」と、表情が乏しく、言動も少なくなってしまいます。 viii)実行してはいけない 「それはしてはいけない」と自由を制限される事で、何かをしてはいけないと思い込んでしまいます。
    大人になってからも誰かの許可が無いと行動できなくなってしまいます。 ix)所属してはいけない 「あの子と仲良くしちゃダメ」等、親が子供の人間関係に過干渉であると、大人になってから親密な人間関係の構築を避ける傾向になります。 x)子供であってはいけない 「お兄ちゃんなんだから、、」と繰り返し親に言われた経験があると「わがままであってはいけない」と子供らしく心を開く事が出来ず、自分より相手の気持ちを優先してしまい、他人の世話を焼いてばかりになってしまいます。 xi)愛してはいけない・信用してはいけない 「忙しいから後にして」「近づかないで」と、親に拒絶されたり構ってもらえない経験があると「自分は受け入れてもらえない」と思い込み、人を信頼できず、人間関係の距離感が分からなくなってしまいます。 xii)男であってはいけない・女であってはいけない 「本当は女(男)の子が良かった」など自分の努力ではどうする事も出来ない性別や容姿に対する不満を言われた経験があると「自分には価値がない」と劣等感を感じ易くなります。
    自信を失いがちで周囲の評価を気にしたりし易くなります。
    ドライバー(拮抗禁止令) 『~しなさい!』
    i)完璧でありなさい 「しっかりしなさい」「ちゃんとやりなさい」等、親から厳しく躾をされていた影響で「失敗は許されない」「完璧でないといけない」と無意識に思い込んでしまい、自身だけでなく周囲へも完璧を求めてしまうようになります。 ii)もっと努力しなさい 「もっと頑張りなさい」と親から求められた事が多いと「休んではいけない」「限界まで頑張らないといけない」と思い込み、周囲に助けを求めたり、休養を取る事が出来なくなってしまいます。 iii)人を喜ばせなさい 「周りの人の為に尽くしなさい」「笑顔でいなさい」と周囲に奉仕する事を親に求められた経験が多いと「他人が喜んでくれないと自分に価値がない」と思い込み、余計なお世話を押し付けてしまい、それを相手が受け入れてくれないと混乱してしまいます。 iv)急ぎなさい 「もっと急いで」「早くしなさい」と親から繰り返し急かされた経験があると、じっとしていられなくなったり、1つの事をじっくりやり遂げる事ができず、何事も中途半端になってしまったりしてしまいます。 v)強くありなさい 「我慢しなさい」「もっと強くなれ」など落ち込んでいる自分を親に否定された経験が多いと「自分が弱いからいけない」と自己否定をしたり、弱音を言えない為、周囲に助けを求められなくなってしまいます。

    完成してしまった脚本が不適切な『人生脚本』であるなら、幼少期の決断をやり直して適切な『人生脚本』に書き換えましょう(再決断といいます)。
    まずはその第一歩として、自身の人生脚本の中にある「禁止令」と「ドライバー」の存在を理解しましょう。
    不適切な脚本から、「禁止令」と「ドライバー」を削除すれば良いのです。それにより本当の自分の力を発揮できるようになるでしょう。

    カウンセリングルーム武蔵小杉では、交流分析に基づくカウンセリングを行う事で、皆様がより良い生活となるように改善していくお手伝いを致します。

    『交流分析』をご希望の方はカウンセリングルーム武蔵小杉
    で『カウンセリング』をご予約下さい

    エゴグラムとは・TEG3(東大式エゴグラム3)で把握できる事

    交流分析における4つの基本分析のうち、構造分析を応用した性格診断に「エゴグラム」というものがあります。
    日本で最も活用されているエゴグラムが、東京大学により開発された「東大式エゴグラム」です。
    53の質問に対し「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3択で回答していきます。
    構造分析における、自我状態(P・A・C)をさらに細分化し5つの自我状態で表します。
    質問に答える事で、自身の自我状態の高い部分と低い部分を把握し、性格やコミュニケーションの傾向を掴む事が出来ます。
    5つの自我状態について以下に記載致しました。
    ① CP(Critical Parent):批判的な親 責任感の強さや厳格さを表現する自我です。適度な値であれば、「責任感がある」と評価されます。
    低すぎると「怠惰」、高すぎると「批判的で厳しい」性格と考えられます。 ② NP(Nurturing Parent):養育的な親 寛容さや優しさを表現する自我です。
    適度な値であれば「寛容である」と評価されます。
    低すぎると「冷たい人」、高すぎると「世話好き」な性格と考えられます。 ③ A(Adult) :大人 合理性や冷静沈着さを表現する自我です。
    適度な値であれば「合理的、現実的、安定感がある」と評価されます。
    低すぎると「非合理的な人」、高すぎると「計算高い、ずる賢い」性格と考えられます。 ④ FC(Free Child):自由な子供 感情をストレートに表現したり、自由奔放さを表現する自我です。
    適度な値であれば「明るい」「ユーモア」と評価されます。
    低すぎると「閉鎖的で暗い人」、高すぎると「自由奔放」「わがまま」な性格と考えられます。 ⑤ AC(Adapted Child):順応した子供 協調性を表現する自我です。
    適度な値であれば「節度がある」と評価されます。
    低すぎると「空気を読まない」「マイペース」、高すぎると「我慢のしすぎで不満を溜め込みやすい」性格と考えられます。
    ■エゴグラムから分かる事
  • 5つの自我状態の内、自分がどの自我状態を使っているのか・使っていないのか
  • 自身の性格特性、行動のパターン
  • 人間関係でどのような交流パターンを取りやすいのか
  • ⇒エゴグラムの特徴を掴む事で、自身の性格やコミュニケーションの傾向を理解し、変容する事が出来る

    ■エゴグラムでは分からない事
  • パーソナリティの良し悪し
  • コミュニケーションスキル
  • 心の健康具合やストレス度合い
  • TEG3(東大式エゴグラム3)の解釈

    エゴグラムによる診断で、自我状態の値はエネルギーの総量を示します。
    つまり高い値を示す項目が多い程、エネルギーで溢れている状態となります。
    また、それぞれの自我状態を単体で判断せず、全体のバランスを見て判断します。
    自我状態の改善を図る際は高い自我を下げるのではなく、低い自我を上げる事を考えた方が良いとされています。
    幼少期はCPやNPが低値でFCやACが高値な為、右上がりになります。
    年齢を重ねるとCPやNPが高くなりFCやACが低くなります。
    一般的に、日本人ではNPが最も高い「への字型」が最も多く、かつ理想的とされています。
    欧米ではAが最も高い「山型」が最も多くかつ理想的であるとされています。
    ① CP(Critical Parent):批判的な親の要素を上げるには 体調管理、お金の管理、時間の管理など自己管理を意識して行いましょう。
    責任感を持ち行動する事や、自分の意見をしっかり相手に伝える事も良いです。
    また、感情に流されず、目的本位の行動をとる事も大切です。 ② NP(Nurturing Parent):養育的な親の要素を上げるには 相手の良いところを見つけ、能力や成果、性格を積極的に認めましょう。
    批判するのではなく、まずは褒めたりフォローするようにすると良いです。
    さらに、相手への共感を「私もそういう風に思う。あなたの考えに共感した。」といった言葉で伝える事が大切です。 ③ A(Adult) :大人の要素を上げるには 物事を明確に具体的にする、事実・状況を客観的に見る事が大切です。
    また、長期的視点で全体を俯瞰し、自分の行動がどんな結果(損得)につながるかを予測する事も良いでしょう。 ④ FC(Free Child):自由な子供の要素を上げるには 楽しそうな事や面白そうな事に積極的に参加したり、頭で考えすぎずに感覚・感情で感じる事が大切です。
    「これが好き。あれをやりたい。」のようにストレートに感情表現をすると良いです。 ⑤ AC(Adapted Child):順応した子供の要素を上げるには 感情をストレートに表現したり、自由奔放さを表現する自我です。
    聞き手に回ってみて、相槌を打ったり、相手がどう感じたかを確かめてみましょう。
    少し遠慮や妥協してみる事も良いです。
    自分の意見に拘りすぎず相手の意見を受け入れたり、人に頼る事も大切です。 ⑥ 妥当性尺度(L) 妥当性尺度が4点以上の場合、この検査結果の信頼性が乏しいと考えられます。 ⑦ 疑問尺度(Q) 疑問尺度が44点以上の場合、この検査結果の信頼性が乏しいと考えられます。

    よくあるご質問

    1.事前の準備は何をしたらいいですか?
    心理検査は、現在のご自身のありのままの状態を評価する必要があります。特に準備なしに行うのが良いでしょう。
    2.TEGを以前受けた事があるのですが、もう一度受けても良いですか?
    自我状態は周囲の環境変化や時間等と共に少しずつ変化します。もちろんカウンセリングなど治療的な介入によっても変化します。現在の状態を確認する為、変化後の自我状態を再確認の為に受けて頂く事も出来ます。。
    3.TEG3を受けて、自分の自我状態については理解できました。『人生態度』『人生脚本』を含めた『交流分析』について詳しく知りたいです。
    TEG3で説明できるのはあくまで、ご自身の自我状態の理解までになります。その先につきましては、カウンセリングの中で分析を行います。

    『交流分析』をご希望の方はカウンセリングルーム武蔵小杉で『カウンセリング』をご予約下さい

    4.パーソナリティ障害などの『診断』はできないのですか?
    臨床心理士が行えるのは心理検査の実施とその結果説明までになります。『医師の診察』や『診断』が必要と担当の臨床心理士が判断した場合は、その旨を説明させて頂きます。
    5.WAIS-Ⅳと何が違うのですか?
    WAIS-Ⅳは知的な能力を調べる検査で、IQとして検査結果が表示されます。一方で、TEG3は性格の傾向を調べる検査です。生活の中でのお困り事、例えばコミュニケーション等で困っている場合、その原因が知的な能力に起因するのか、性格に起因するのかを調べる為に両方の検査を同時に行ったりします。
    TEG 3・交流分析をご希望の方はカウンセリングルーム武蔵小杉へ
    神奈川県川崎市中原区小杉町3-430 伊藤ビル 2階