最近、朝起きられない、集中が続かない、対人ミスが増える――この三つが同時に起きたら、心身のエネルギー配分が崩れているサインです。まずは「行動リズム・対話・環境」の三点を小さく整えることが、休職を避けたり、復職を滑らかにする近道になります。
行動リズムは、起床直後の行動だけで半分決まります。カーテンを開けて朝光を浴びる、白湯か水を一杯、三分のリズム運動(散歩や階段)を入れる。この“最初の10分”が体内時計と気分の助走になります。カフェインは昼過ぎまで、昼寝は20分以内。夜はスマホをベッドから離し、入浴は就寝90分前。眠れない夜は「寝よう」と努力せず、いったん起きて静かな単純作業に切り替えるのがコツです。
対話では、①最初に状況、②次に感情、③最後に具体的依頼――の順で一分に要約します。例:「今期の案件が重なり作業が滞っています。焦りが強くミスが増えています。締切と優先順位の再調整をお願いします」。相手の言葉を短く要約して返す“反射”を挟むと、衝突が減り協力が得やすくなります。
環境面は、作業を「5分で始められる最小単位」に分解し、見える場所に並べます。通知オフの“集中30分+休憩5分”を2セット行うだけでも、達成感による前進力が回復します。夕方以降は刺激的な情報を減らし、咀嚼回数の多い食事やゆったり歩行など、体から整えるアプローチも有効です。
症状が続く、仕事に支障がある、生活が回らない――このいずれかが当てはまれば、専門家に相談する段階です。無理せず相談し、必要なら一時的な休養や復職計画を一緒に作るほうが、結果的にキャリアを守ります。