「『うつ病』という病気は何かしらのストレスに反応して発症する」とイメージしている人が多いと思います。
しかしながら、典型的なうつ病の場合、発症の原因は明らかでない場合が多いのです。
そもそも『うつ病』とは「ストレスに対する反応ではなく、自発的に『抑うつ状態』になってしまう脳の病気」とされています。
一方で、「ストレスに対する反応としての『抑うつ状態』」については『適応障害』と定義されます。
例えば「転職・異動してから鬱になった。」等の言葉がよく使用されますが、これは『うつ病』ではなく『適応障害』に該当するわけです。
『うつ病』と『適応障害』について簡単に纏めてみます。
◆『うつ病』
・発症のトリガーが無い
・慢性的なストレスが続いた後に発症する事がある。ストレスから離れても直ぐに改善しない。
・『抑うつ状態』が始まると、楽しい事を楽しいと感じられない。
◆『適応障害』
・発症のトリガーが有る
・ストレスに対して直ぐに発症して、ストレスから離れると直ぐに改善する。
・『抑うつ状態』が始まると、楽しい事を楽しいと感じられる。
なんとなく違いはわかりましたでしょうか。『うつ病』と『適応障害』について、混同されている方が多いので記載致しました。
では、それぞれ『うつ病』と『適応障害』について、別のページで解説いたします。