忙しい日が続くと、気分の落ち込みや不安、集中力低下、寝つきの悪さにつながりやすくなります。大きく休めないときほど、短い休息を“こまめに入れる”発想が役立ちます。ここでは、仕事や家事の合間にできるマイクロ休息を、今日から試せる形でまとめます。
休息は「長さ」より「頻度」で効いてくる
疲れは一気に溜まるというより、気づかない小さな負荷が積み重なって増えていきます。だからこそ、60〜90分頑張ったら数分だけ止まる、という区切りを先に予定に入れておくのがコツです。「まだ大丈夫」と感じるうちに休むと、後半の失速が減り、帰宅後の回復にも余裕が生まれます。
3分でできる回復メニューを決めておく
休憩中にスマホを眺め続けると、情報で頭が埋まりやすく、休んだ感が残りません。おすすめは次のどれか一つを“固定”すること。①窓際で遠くを見る(目の緊張をほどく)②ゆっくり息を吐く呼吸を6回(呼吸を数える)③肩・首を回す軽いストレッチ④温かい飲み物を一口ずつ味わう。短くても、同じ動きを繰り返すほど切り替えが早くなります。
夜の不眠を防ぐ「終業前の整え方」
仕事終わり直前まで全力だと、頭が活動モードのまま就寝時間を迎えがちです。終業の15分前に“片づけ時間”を作り、未完了はメモに出して一旦閉じる、明日の最初の一手だけ書く、という手順にすると、反すうが減りやすくなります。これは認知行動療法でいう「頭の外に出す」工夫にも近い方法です。