心のクリニック 医療コラム
2025年12月25日
■10分の軽い運動が気分を整える――「動く」ことで脳の渋滞をほどく

不安や落ち込みが続くと、頭の中が同じ考えで混み合い、休みたいのに休めない感覚になりがちです。ついスマホや甘い物に逃げたくなりますが、刺激で紛らわすほど疲労感が増すこともあります。そんなとき、意志で気分をねじ伏せようとするより、体を少し動かして「状態」を変えるほうが立て直しやすい場合があります。日吉周辺で心療内科・精神科(メンタルクリニック)に相談される方でも、「動くと少しマシになる」という実感は珍しくありません。

1. なぜ“短時間”が効きやすいのか
長い運動はハードルが上がりますが、数分でも呼吸と心拍が変わると、自律神経のスイッチが入り、思考の堂々巡りが一時的にほどけやすくなります。身体活動は、うつや不安の症状軽減、脳の健康、睡眠の改善と関連するという報告もあります。

2. 「運動=しんどい」を避けるコツ
汗だくになる必要はありません。散歩、軽いストレッチ、階段を一階分だけ上るなど、いまの体力で“できた”と感じる強度が現実的です。外に出られない日は、部屋でその場足踏みや肩回しでも構いません。

3. 眠りにもつながる「日中のリズム」
日中に体を動かすと、夜の入眠が整いやすい人がいます。睡眠は“夜だけ”で決まらず、日中の活動量、ストレス反応の蓄積、光の刺激などとも関係します。逆に、体が動かない日が続くと、眠気のタイミングがずれやすくなることがあります。

つらさが長引く、仕事や家事に支障が出る、休職や復職で悩む場合は、セルフケアだけで抱え込まず専門家に相談してください。日吉心のクリニックは日吉駅徒歩1分の精神科・心療内科です。WEB予約も利用できますので、お困りの際はご相談ください。