心のクリニック 医療コラム
2026年1月14日
■睡眠の質を左右する「体温リズム」と入浴

眠りは“体温の下がり方”と連動する
人の体は一日を通じて体温がゆるやかに変動し、夜に向かって深部体温が下がるほど眠気が強まりやすいとされています。不眠が続くと「眠れない」こと自体に意識が向きがちですが、体内時計・光・活動量・食事などが重なって体温リズムが乱れ、寝つきや途中覚醒に影響することもあります。とくに冬場は冷えで末梢の血流が落ち、放熱が進みにくいと感じる人もいます。

入浴は“上げてから下げる”刺激になる
湯船につかると皮膚温が上がり血流が増え、手足の血管が広がって放熱が進みやすくなります。結果として「いったん温まる→その後に体温が下がる」という流れがつくられ、入眠のしやすさと関連すると報告されています。一般に、就寝の1〜2時間前に、38〜40℃程度で10〜15分ほどの入浴が目安とされます(個人差あり)。シャワーのみの場合でも、首・肩・腰などを温めるとリラックス感が得られることがあります。

“やりすぎ”は覚醒に傾けることがある
熱すぎる入浴、長湯、就寝直前の飲酒は、心拍の上昇や覚醒につながりやすい点が指摘されています。逆に、入浴後すぐに厚着で汗が続くと体温低下が遅れ、寝つきにくさとして表れることもあります。循環器疾患の治療中、妊娠中、発熱や強い疲労があるときは、入浴方法を主治医へ相談すると安心です。体温の波が整ってくると、翌日の集中力や気分の安定に結びつきやすくなります。

眠れない日が続く、日中の不安・抑うつが強い、仕事や家事に支障が出ている場合は、早めの受診も選択肢です。日吉心のクリニックは横浜市の日吉駅から徒歩1分の精神科・心療内科です。WEB予約に対応し、必要に応じてカウンセリング等も含めてご案内しています。