「夕方になると急にイライラする」「甘い物の後に眠くなり、そのあと気分が落ちる」。そんな“気分と体のゆらぎ”は、性格だけでなく血糖の上下が関係していることがあります。脳のエネルギー源は主にブドウ糖なので、急に上がって急に下がるほど、集中力や落ち着きが揺れやすくなります。強い空腹で不安や焦りが出る人もいます。
整え方は難しくありません。コツは「上げすぎない」「下げすぎない」「乱れを放置しない」の3つです。まず、炭水化物をゼロにするより、たんぱく質・食物繊維・脂質を一緒にとって上昇をゆるやかにします。例:パンだけより、卵やヨーグルト、納豆、野菜スープを足す。次に、空腹を我慢しすぎない。長時間の空腹は動悸や不安感につながることがあり、結果としてドカ食いを招きます。間食をするなら、甘い菓子や砂糖飲料より、ナッツ・チーズ・ゆで卵・無糖の飲み物など“落ち着く材料”が向きます。
最後に、乱れを翌日に持ち越さない工夫。食後10分の軽い歩行や、夕食を早めにして夜食を控えるだけでも、翌朝のだるさが軽くなることがあります。まずは「朝にたんぱく質を足す」「午後に小さな間食を用意する」「夕食後に少し歩く」を3日だけ試して、気分と眠気の変化を観察してみてください。
気分の落ち込みや不安が続く、食事や睡眠が乱れて日常に支障が出るときは、早めに専門家へ相談してください。