眠りが浅い、朝がつらい、日中ぼんやりする。こうした不調は、睡眠時間だけでなく「体内時計(睡眠リズム)」の乱れが関係することがあります。体内時計は光や活動量に影響されるため、生活習慣の小さな差が、不眠やストレス感、集中力に跳ね返りやすくなります。日吉エリアの心療内科・精神科(メンタルクリニック)でも、睡眠の相談はとても多いテーマです。
体内時計は「朝の光」で前に進む
起床後に明るい光が入ると、脳は「朝が来た」と判断し、夜に眠気が来るまでの流れが作られます。冬は室内が暗くなりやすいので、カーテンを開ける、ベランダに出る、通勤時に少し遠回りするなど、光に触れる機会が減らない工夫が鍵です。
低強度の運動は“覚醒の質”を上げる
息が上がりすぎない散歩や階段、ゆっくりしたストレッチは、交感神経の立ち上がりを助け、午前中の眠気を軽くします。激しい運動が続かない人でも、1回10分を分割して積み重ねる形なら取り入れやすく、気分の波にも影響します。午後に強い眠気が出る場合は、短い仮眠を使うと頭が切り替わりやすい一方、長く寝るほど夜の眠気が遅れやすい点も覚えておくと安心です。
夜は「刺激を足しすぎない」設計へ
夕方以降のカフェイン、遅い時間の重い食事、強い光は、眠気の立ち上がりを遅らせやすい要素です。寝床で考えが止まらないタイプは、就寝前に“明日の段取りメモ”を一度外に出しておくと、頭の作業が減っていきます。大切なのは、眠ろうと頑張りすぎるより、眠気が自然に育つ環境を整える視点です。