起床直後に頭が回らない現象
目は覚めているのに、集中できない・判断が遅い・体が重い。こうした状態は睡眠慣性(すいみんかんせい)と呼ばれ、起床後しばらく続く“脳の立ち上がり時間”として知られています。睡眠不足だけでなく、睡眠の質が乱れている時や、ストレスが強い時にも目立ちやすく、仕事や家事の能率に影響します。
なぜ起きてもスイッチが入らないのか
睡眠中は脳の活動が一様に下がるわけではなく、部位ごとに回復のペースが異なります。起床直後は、注意・計画・感情調整に関わる働きが追いつかず、自律神経の切り替えも遅れがちになります。その結果、朝のだるさ、イライラ、不安感が増え、「不眠ではないのに調子が悪い」という感覚につながることがあります。
受診の目安になるサイン
睡眠慣性自体は珍しくありませんが、長時間続く/毎日強い/遅刻や欠勤が増える/日中の強い眠気を伴う場合は、生活リズムの乱れ、うつ症状、不安、睡眠障害(例:睡眠時無呼吸など)が背景にあることもあります。睡眠の質とメンタルヘルスは相互に影響し合うため、体調の全体像を整理することが大切です。