1.眠りは「安心できる感覚」で深くなる
不眠や中途覚醒が続くと、原因を気合いや性格に求めがちですが、睡眠は脳が安全だと判断したときに深まりやすい生理現象です。寝室の音、温度、光、におい、肌ざわりといった刺激が強いと、体は無意識に警戒モードに寄り、浅い眠りになりやすくなります。「眠れないかもしれない」という予期不安があると、環境のわずかな違和感も増幅され、寝つきの悪さや途中覚醒として現れやすくなります。
2.「音」と「体温」のちいさな乱れ
生活音や遠くの交通音など、本人は慣れているつもりでも、睡眠中の脳は刺激を拾います。耳栓やホワイトノイズが合う人もいれば、耳の閉塞感がストレスになる人もいます。静けさが苦手で、かえって時計の音や自分の呼吸が気になってしまう方もいます。また、体温は眠りと連動するため、暑すぎ・寒すぎは寝つきや途中覚醒の一因になります。寝具や室温が合わないだけで、睡眠の質が大きく揺れることもあります。
3.「光」と「スマホ」で覚醒が長引く
夜の強い照明や画面の光は、眠気のリズムを後ろにずらしやすい要素です。就寝前に頭が冴える、布団に入ってから考えが止まらない、といった状態は、ストレスだけでなく環境要因が重なっている場合があります。認知行動療法やマインドフルネスでは、「眠れない自分」を責めるより、いま何が覚醒を支えているかを観察して整理する視点を重視します。睡眠・休息を見直す際は、生活習慣だけでなく寝室の刺激も一緒に点検すると状況を把握しやすくなります。