心のクリニック 医療コラム
2026年1月13日
■寝つきが悪い夜に見直したい「夕方以降の刺激」と自律神経

眠りは「スイッチ」ではなく「移行」
不眠のご相談で多いのが、身体は疲れているのに頭が冴えてしまう状態です。睡眠は急に切り替わるものではなく、交感神経の優位から副交感神経の優位へ“移行”していく過程が必要です。夕方以降の刺激が強いほど、この移行が遅れ、寝つきや中途覚醒に影響しやすくなります。

夕方以降に増えやすい刺激の正体
刺激といっても、激しい運動だけではありません。強い光(特に画面の光)、情報量の多い動画やSNS、締切や連絡のプレッシャー、遅い時間の多量の食事・飲酒、カフェインなども含まれます。これらは気分転換のつもりでも、脳にとっては“起きるための合図”になりやすく、睡眠の質を下げる一因になります。

「休息しているのに休まらない」背景
ベッドに入ってから考えごとが止まらない場合、日中の緊張が持ち越されていることがあります。自律神経は意志だけで動かせないため、疲労やストレスが続くほど、休息の時間を確保していても回復感が得られにくくなります。眠れないこと自体が不安を強め、悪循環になってしまう点も重要です。