眠気のスイッチは、夜に入る前から始まる
コーヒーや緑茶、紅茶、エナジードリンクに含まれるカフェインは、脳の“眠気の信号”を一時的に感じにくくします。日中の集中や日中の眠気対策に役立つ一方、摂る時間が遅いと、寝床に入ってからも頭が冴えてしまい、「寝つけない」「眠りが浅い」「早朝に目が覚める」といった睡眠の質の低下につながることがあります。
体質と生活リズムで「残り方」は変わる
カフェインの影響は人によって残り方が異なり、同じ量でも夜まで覚醒感が続く人がいます。さらに、仕事の緊張や対人ストレス、夜のスマホ・動画などの刺激が重なると、交感神経が高ぶりやすく、眠気のタイミングが後ろにずれがちです。「寝る直前は飲まないのに眠れない」と感じるとき、午後の摂取が関係している場合もあります。
「隠れカフェイン」に気づくと整理しやすい
カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶や抹茶、コーラ、栄養ドリンク、チョコレートにも含まれます。夕方以降に“甘いもの”や“もうひと踏ん張り”が増える生活だと、本人が気づかないうちに摂取量が積み上がり、不眠症状や動悸、落ち着かなさにつながることがあります。
眠れない夜が続くと、心が過敏になる
眠れない日が続くと、「また眠れないかも」という予期不安が強まり、焦りやイライラが増えやすくなります。睡眠は気合でコントロールしにくいため、生活習慣とストレス反応を切り分けて見立てることが重要です。