嫌な夢で目が覚める、寝たのに疲れが取れない。悪夢は珍しい体験ではありませんが、頻度が増えると睡眠の質が落ち、日中の集中力や気分にも影響しやすくなります。悪夢そのものが病気というより、背景にあるストレス反応や睡眠の浅さがサインになることも少なくありません。
悪夢が起こりやすい背景
悪夢は、強いストレスや緊張、生活リズムの乱れ、寝不足の反動などで増えることがあります。自律神経が高ぶった状態が続くと、入眠はできても途中で目覚めやすく、夢の内容が鮮明になりやすいといわれます。アルコールや一部の薬、発熱時、時差や夜勤なども影響し得ます。なお、夜中の強い叫びや混乱が目立つ場合は、悪夢以外の睡眠トラブルが関わることもあります。
「怖い夢→寝るのが怖い」の悪循環
悪夢を経験すると、寝床に入ること自体が不安になり、入眠前に考えごとが増えがちです。その結果、浅い睡眠が増えて夢を覚えやすくなり、さらに悪夢が気になる——という循環が起こりやすくなります。不眠が長引くほど、気分の落ち込みやイライラ、過覚醒が強まりやすい点にも注意が必要です。
受診の目安と専門的サポート
悪夢が週に何度も続く、日中の不調(不安・抑うつ・仕事の支障)が目立つ、睡眠中の行動(大きな寝言・動き)が気になる場合は、精神科・心療内科で背景のストレスや睡眠障害を整理すると方針が立ちやすくなります。必要に応じてカウンセリングでの整理や、睡眠評価・薬の調整を行うこともあります。